本田やクラブ幹部と夕食をともにし、実質的な合格通知を手にする。
ホルンに移ってからの練習でも、要所でしっかりと得点を挙げ続けた榊。練習参加もあと1日を残すのみとなった7月6日には本田やクラブ幹部と夕食をともにし、その席でホルン側が獲得に前向きである旨を伝えられ、実質的な合格通知を受け取った。そして翌日の練習試合でも見事に得点を挙げており、気の緩まない部分もしっかりと見せ、ひとまず帰国の途についた。
7月18日の札幌対讃岐の試合前に、札幌ドームのピッチ上からスタンドに向けて榊は移籍の挨拶をした。「いつかまた札幌に帰ってこられるように、頑張ってきます」との言葉に、多くの地元サポーターから盛大な拍手が送られた。札幌のトップチームから初めて欧州リーグに移籍を果たした日本人選手。育成型クラブを日々支えてきたサポーターの想いもまた、榊本人と変わらないくらい大きく膨らんでいたことだろう。
「これからは欧州で戦うことになりますけど、根っこの部分にあるのは将来、札幌のためにしっかり貢献できる選手になるということと、育ててくれた北海道という場所に恩返しがしたいということ。この場所でサッカーを始めたという誇りを持って、全力で結果を出してきます」
そう力強く発してオーストリアへと再び渡っていった榊。オーストリア3部リーグが開幕するのは7月31日。「北海道とともに、世界へ」という札幌のクラブスローガンを胸に、小柄な道産子がダイナミックに欧州で走り回る。
取材・文:斉藤宏則(スポーツライター)
7月18日の札幌対讃岐の試合前に、札幌ドームのピッチ上からスタンドに向けて榊は移籍の挨拶をした。「いつかまた札幌に帰ってこられるように、頑張ってきます」との言葉に、多くの地元サポーターから盛大な拍手が送られた。札幌のトップチームから初めて欧州リーグに移籍を果たした日本人選手。育成型クラブを日々支えてきたサポーターの想いもまた、榊本人と変わらないくらい大きく膨らんでいたことだろう。
「これからは欧州で戦うことになりますけど、根っこの部分にあるのは将来、札幌のためにしっかり貢献できる選手になるということと、育ててくれた北海道という場所に恩返しがしたいということ。この場所でサッカーを始めたという誇りを持って、全力で結果を出してきます」
そう力強く発してオーストリアへと再び渡っていった榊。オーストリア3部リーグが開幕するのは7月31日。「北海道とともに、世界へ」という札幌のクラブスローガンを胸に、小柄な道産子がダイナミックに欧州で走り回る。
取材・文:斉藤宏則(スポーツライター)