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【喜熨斗勝史の欧州戦記|第10回】松木玖生に「もったいない」という感情を抱いた理由。セルビアにおける16から18歳の実情とは――

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年01月30日

18年来の盟友キング・カズについては…

帰国した際のオフショット

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 そして今回の最後は、18年来の盟友キング・カズについて触れさせて下さい。彼は今季からJFLの鈴鹿ポイントゲッターズでプレーします。いろんな意見があるでしょう。

 でも日本もセルビアの選手も総じて口にするのは「凄い」のひと言です。それは54歳でプレーしているからではありません。一流選手になればなるほど、地位も名誉も金銭も手にします。先ほどドゥシャン・ヴラホヴィッチの名前を出しましたが、いくら地位や名誉を得たとしても練習になれば他の選手と同じ練習を同じ量だけこなします。当たり前です。

 ですが多くの物を手にした選手たちにとって、日々の地道な作業を繰り返すのは実は難しい。いつでも抜け出せるのに、サッカーを追求し続けるメンタルをキープする大変さを知っているからこそ、プロ選手はカズに称賛を送ります。彼の挑戦がどうなるか、セルビアから応援しています。
 
PROFILE
喜熨斗勝史
きのし・かつひと/1964年10月6日生まれ、東京都出身。日本体育大卒業後に教員を経て、東京大学大学院に入学した勤勉家。プロキャリアはないが関東社会人リーグでプレーした経験がある。東京都高体連の地区選抜のコーチや監督を歴任したのち、1995年にベルマーレ平塚でプロの指導者キャリアをスタート。その後は様々なクラブでコーチやフィジカルコーチを歴任し、2004年からは三浦知良とパーソナルトレーナー契約を結んだ。08年に名古屋のフィジカルコーチに就任。ストイコビッチ監督の右腕として10年にはクラブ初のリーグ優勝に貢献した。その後は“ピクシー”が広州富力(中国)の指揮官に就任した15年夏には、ヘッドコーチとして入閣するなど、計11年半ほどストイコビッチ監督を支え続けている。
指導歴
95年6月~96年:平塚ユースフィジカルコーチ
97年~99年:平塚フィジカルコーチ
99年~02年:C大阪フィジカルコーチ
02年:浦和フィジカルコーチ
03年:大宮フィジカルコーチ
04年:尚美学園大ヘッドコーチ/東京YMCA社会体育保育専門学校監督/三浦知良パーソナルコーチ
05年:横浜FCコーチ
06年~08年:横浜FCフィジカルコーチ(チーフフィジカルディレクター)
08年~14年:名古屋フィジカルコーチ
14年~15年8月:名古屋コーチ
15年8月~:広州富力トップチームコーチ兼ユースアカデミーテクニカルディレクター
19年11月~12月:広州富力トップチーム監督代行
21年3月~: セルビア代表コンディショニングコーチ
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