FC東京――敵の強力な個にいかに抗うか
ルヴァンカップ準決勝第1戦
名古屋グランパス対FC東京
10月6日(水)/19:00/豊田スタジアム
FC東京|準決勝までの戦績
▼グループステージ
1 徳島(H)〇1-0
2 神戸(H)〇2-0
3 大分(A)〇1-0
4 徳島(A)△1-1
5 神戸(A)△0-0
6 大分(H)△1-1
▼プレーオフステージ
1 湘南(H)●0-1
2 湘南(A)〇4-1
▼準々決勝
1 札幌(A)●1-2
2 札幌(H)〇2-0
[FC東京|名古屋との第1戦展望]
9月22日のJ1第32節・名古屋戦(1-1)で、中谷進之介に肘打ちをしたレアンドロは、J1の3試合出場停止に加えて、FC東京独自の処分として、このルヴァンカップ準決勝の2試合も出場を自粛。そのうえ、左ハムストリングス筋挫傷で全治約10週間が発表された小川諒也以外にも、最近メンバーに入っていない選手が数名いる。
しかし、その状態で臨んだJ1第31節の多摩川クラシコでは、今シーズン最高の出来で川崎フロンターレの牙城に迫った。0-1で敗れたものの、その手応えにむしろ士気は高まっていると言っていい。
ワールドカップ・アジア最終予選への招集で精神的支柱だった長友佑都と、最終ラインからの左足のフィードが魅力のジョアン・オマリも不在で苦しい状況だが、決戦に向かう準備はできている。
名古屋グランパス対FC東京
10月6日(水)/19:00/豊田スタジアム
FC東京|準決勝までの戦績
▼グループステージ
1 徳島(H)〇1-0
2 神戸(H)〇2-0
3 大分(A)〇1-0
4 徳島(A)△1-1
5 神戸(A)△0-0
6 大分(H)△1-1
▼プレーオフステージ
1 湘南(H)●0-1
2 湘南(A)〇4-1
▼準々決勝
1 札幌(A)●1-2
2 札幌(H)〇2-0
[FC東京|名古屋との第1戦展望]
9月22日のJ1第32節・名古屋戦(1-1)で、中谷進之介に肘打ちをしたレアンドロは、J1の3試合出場停止に加えて、FC東京独自の処分として、このルヴァンカップ準決勝の2試合も出場を自粛。そのうえ、左ハムストリングス筋挫傷で全治約10週間が発表された小川諒也以外にも、最近メンバーに入っていない選手が数名いる。
しかし、その状態で臨んだJ1第31節の多摩川クラシコでは、今シーズン最高の出来で川崎フロンターレの牙城に迫った。0-1で敗れたものの、その手応えにむしろ士気は高まっていると言っていい。
ワールドカップ・アジア最終予選への招集で精神的支柱だった長友佑都と、最終ラインからの左足のフィードが魅力のジョアン・オマリも不在で苦しい状況だが、決戦に向かう準備はできている。
名古屋が木本恭生をアンカーに置いた4-1-2-3であれば、相手のインサイドハーフに東京のボランチ2枚が抑え込まれかねないマッチアップとなるが、軽傷と言われるキム・ミンテが出ない場合は木本がセンターバックに入り、布陣も4-2-3-1。このほうが東京としては与し易いが、敵将マッシモ・フィッカデンティ監督はどの布陣を選択してくるか。
しかしいずれにしろ、9月のリーグ戦では、最終的にはランゲラックという一流のGKに抑えられ、シュヴィルツォクという一流のFWに決められて勝ちきれなかったのが東京。この名古屋の強力な個にいかに抗うかが勝負のカギを握る。
そこで焦点となるのはレアンドロの不在だ。前回の失点は、相手のFKがレアンドロの足に当たって入ったもの。そうしたセットプレーの守備時の拙さは、メンバー変更によって解消されている可能性がある。また、あらためて確認したシュヴィルツォクの強さを抑え込もうと森重真人らDFも対策を講じるだろう。
すると問題は攻撃。これまで決定力に関してはレアンドロ頼みだったが、現在はコンビネーションで崩そうとしている。ここでフィニッシャーとなるアダイウトンは、前回のリーグ戦でランゲラックの門を破ったストライカーとしてこう言った。
「アウェーですが、点を獲れば私たちにとって有利な展開」
取材・文●後藤勝(フリーライター)
しかしいずれにしろ、9月のリーグ戦では、最終的にはランゲラックという一流のGKに抑えられ、シュヴィルツォクという一流のFWに決められて勝ちきれなかったのが東京。この名古屋の強力な個にいかに抗うかが勝負のカギを握る。
そこで焦点となるのはレアンドロの不在だ。前回の失点は、相手のFKがレアンドロの足に当たって入ったもの。そうしたセットプレーの守備時の拙さは、メンバー変更によって解消されている可能性がある。また、あらためて確認したシュヴィルツォクの強さを抑え込もうと森重真人らDFも対策を講じるだろう。
すると問題は攻撃。これまで決定力に関してはレアンドロ頼みだったが、現在はコンビネーションで崩そうとしている。ここでフィニッシャーとなるアダイウトンは、前回のリーグ戦でランゲラックの門を破ったストライカーとしてこう言った。
「アウェーですが、点を獲れば私たちにとって有利な展開」
取材・文●後藤勝(フリーライター)