「総体までのプレミアリーグでは点を取ることにこだわりたい」(朝岡監督)
伝統の守備力は、夏を前にして整った。課題を挙げるとすれば、攻撃の破壊力不足だ。快足のU-18日本代表FWの永藤歩、抜群のポジショニングで縦パスを引き出す2年生MF高宇洋が中心となる攻撃陣は、相手が奪いに出てくれば、その背後を狙いながら攻め立てるだけの力は持っている。だが、全国大会では千葉明徳戦のようにきっちりと守りを固められ、その挙げ句先制されるような展開もあり得るだろう。
35分ハーフと試合時間の短いインターハイで全国レベルの相手となると、攻略し切れない可能性も否めない。現状でもMF工藤友暉のプレースキックを活かしたセットプレーや、遅攻時の3バックシステムなどは準備されているが、ベースアップは欠かせない。
朝岡監督は、本大会までの課題を次のように述べている。
「点を取ることに関して、怖さがない。永藤の動き出しの質が少し良くなり、高も自分で点を取りに行く姿勢を見せ始めているけど、スピード感や迫力を身につける部分は今後もやっていきたい。今季は、ロースコアのゲームになることが多い。うちは、守った方が絶対に強い。それだけに、攻め切るだけの力は持ちたい。総体開幕までのプレミアリーグでは、点を取ることに少しこだわっていきたい」
豊富な運動量を誇るFW矢村健一が昨季後半の長期離脱から戦列に復帰し、破壊力のある左足を持つ下村司など、前線も人材は揃いつつある。組み合わせ次第では、永藤を1トップとワイドで使い分けることも可能だ。優勝以外が目標となるわけがないチームの鍵は、右SB真瀬拓海の攻撃参加、ボランチ原輝綺の縦パスを有効に活かした流動性のある攻撃を実現できるかどうかにある。
伝統の守備力、セットプレーに、さらなる攻撃力を加えようと試みる朝岡監督の真骨頂が、全国の舞台で見られそうだ。
取材・文:平野貴也
35分ハーフと試合時間の短いインターハイで全国レベルの相手となると、攻略し切れない可能性も否めない。現状でもMF工藤友暉のプレースキックを活かしたセットプレーや、遅攻時の3バックシステムなどは準備されているが、ベースアップは欠かせない。
朝岡監督は、本大会までの課題を次のように述べている。
「点を取ることに関して、怖さがない。永藤の動き出しの質が少し良くなり、高も自分で点を取りに行く姿勢を見せ始めているけど、スピード感や迫力を身につける部分は今後もやっていきたい。今季は、ロースコアのゲームになることが多い。うちは、守った方が絶対に強い。それだけに、攻め切るだけの力は持ちたい。総体開幕までのプレミアリーグでは、点を取ることに少しこだわっていきたい」
豊富な運動量を誇るFW矢村健一が昨季後半の長期離脱から戦列に復帰し、破壊力のある左足を持つ下村司など、前線も人材は揃いつつある。組み合わせ次第では、永藤を1トップとワイドで使い分けることも可能だ。優勝以外が目標となるわけがないチームの鍵は、右SB真瀬拓海の攻撃参加、ボランチ原輝綺の縦パスを有効に活かした流動性のある攻撃を実現できるかどうかにある。
伝統の守備力、セットプレーに、さらなる攻撃力を加えようと試みる朝岡監督の真骨頂が、全国の舞台で見られそうだ。
取材・文:平野貴也