【女子W杯】勝つべくして勝ったオランダ戦。なでしこが見せた“らしさ”とは

カテゴリ:Jリーグ

馬見新拓郎

2015年06月24日

海堀のミスも大きな問題ではないように映る。

海堀のミスで1失点はしたものの、鮫島ら守備陣は集中したパフォーマンスを披露した。(C) Getty Images

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 ロスタイムに喫した失点には不安を覚えるかもしれないが、あのシーンはGK海堀あゆみが胸トラップをして時間を有効に使おうとしたもの。私見を述べれば大きな問題ではないように感じる。次に同じようなシーンがあれば素直にキャッチするだろうし、ミックスゾーンに現われた選手たちも一様に失点を深刻に捉えていなかった。
 
 それより評価すべきは、失点直後のナーバスになりがちな時間でも、海堀は勇気を持って前に飛び出し、ピンチを防いだことだ。失点シーンを除けば、海堀のプレーは完璧に近かった。
 
 ただ、日本が次からもこういうサッカーを続けられるかというと、それは違う。
 
「次につながったことはポジティブに捉えるけど、オーストラリアなど今後対戦するチームはオランダとは違う」とDF熊谷紗希が言えば、宮間も「次から対戦するチームは日本の良さを消すサッカーをしてくるはず。楽観視はできない。チームとして1試合ずつ大きくなるような内容にしたい」と、早くも次のエドモントンでの準々決勝・オーストラリア戦(日本時間28日5:00~)を見据えている。
 
 勝つべくして勝ったオランダ戦を終え、日本はよりしたたかな相手が待つ次戦以降へ向かう。連覇への道は、まだまだ険しそうだ。
 
取材・文:馬見新拓郎(フリーライター)

準々決勝の対戦相手はオーストラリア。なでしこジャパンが1-0で勝利した昨年のアジアカップ決勝の再現となる。(C) Getty Images

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