【女子W杯】勝つべくして勝ったオランダ戦。なでしこが見せた“らしさ”とは

カテゴリ:Jリーグ

馬見新拓郎

2015年06月24日

攻め急がない腰を据えたサッカーを披露。

宮間を中心に試合をコントロールしたなでしこジャパン。オランダに勝利し、ベスト8へ進出した。(C) Getty Images

画像を見る

 なでしこジャパンは24日、決勝トーナメント1回戦でオランダに2-1で勝利し、ベスト8進出を決めた。

【PHOTOギャラリー】W杯メンバー23人
 
「オランダが日本の良さを消してくるサッカーじゃなく、オランダらしいサッカーをしてきたことで、戦い方としては分かりやすかった」
 MF宮間あやが試合後にこう話したとおり、この試合で日本は危なげなく勝利を手にすることができた。
 
 日本は立ち上がりこそオランダの勢いのある攻撃を受けたが、10分のDF有吉佐織の先制点をきっかけに主導権を握ると、試合終了間際まで自在にボールを回した。
 
 MF阪口夢穂は「分かっていたことだったけど、オランダは思った以上に前からプレスに来なくて、マークもはがしやすかった」と、事前の想定以上にプレーしやすく、少々拍子抜けした感想を持っていたようだ。
 
 このオランダ戦で最も評価すべき点は、日本が攻め急がない腰を据えたサッカーを披露したことだろう。
 
 前からプレスに来ない相手に対して、仮に早い時間にリードを広げようと攻め急いでいたら、無駄に相手にボールを渡すことになり、オランダが狙うカウンターの餌食になっていたはずだ。
 
 しかし日本は、無闇なパスを前線に出さなかった。MF川澄奈穂美や宮間が、マークを外した味方選手をいち早く見つけ、成功率の高いプレーを選択。そして攻撃時にも高い守備意識を持ち、ボールを失った時に備えた。
【関連記事】
【女子W杯】悔しさを力に変えて――川澄奈穂美に期待したくなるワケ
【女子ワールドカップ】有吉&阪口弾でオランダを下したなでしこジャパンがベスト8進出!
【女子ワールドカップ】4年前の悔しさを胸に岩渕真奈はカナダの地で輝けるか
【女子W杯】なでしこジャパンのSBに新風を巻き起こす有吉佐織。大会連覇へのキーマンとなれるか
【女子ワールドカップ】代表のエースへ――、進化を続ける菅澤。カメルーン戦で“記念のゴール”を奪う
【女子ワールドカップ】課題と収穫が混在したスイス戦。澤の存在は希望も、守備面に大きな不安を残す

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ