「もっと速く、もっと強く」も大事だが、「もっとメンタリティーを!」を見落としてはいけない。
昨年のワールドカップ準決勝では、ブラジル代表がドイツ代表に1-7で大敗した。これは間違いなくブラジルの選手たちの「メンタル」に異変が起きたからだ。技術でも戦術でもない。先制点を奪われたブラジル代表は動揺し、ネイマールとチアゴ・シウバの欠場の穴をメンタル的にも埋めきれず、心が乱れた。
決して両チームに選手個々の能力の差、技術、戦術の差があったわけではない。逆にそのような展開に持っていけたドイツ代表は、メンタリティーの強さからすべてにおいて上回ることに成功したと言える。
この大会の日本代表に関して言えば、トログバ交代の瞬間のメンタルの持ち方に差が生まれた。後半に疲れが出たというフィジカルの差ではない。ドログバがピッチに現われた瞬間、コートジボワールの選手たちの心の持ち方が強く変化し、日本は逆に弱まった。
決して日本代表とコートジボワールのフィジカルの差ではないし、技術、戦術の差でもないはずだ。日本の左サイド、香川と長友のウィークポイントを突かれたと言うが、僕は日本の心の隙と弱さを突かれたのだと思う。そして日本代表は初戦を落とすことによって精神的に落ち込み、チームとしても個人としてもメンタリティーの足りなさと心の弱さを露呈してしまった。
グループリーグを勝ち抜くために、初戦を落としても勝ち抜くという逞しさを伴ったメンタリティーの準備ができていなかったということだ。今、言えるとしたら「もっと速く、もっと強く」も大事だが、「もっとメンタリティーを!」を見落としてはいけない。
僕は、タイに来て改めて「心」の大切さを感じている。そして、この「心」=「メンタル」から「メンタリティー」へとつながっていくものが日本人の一番のストロングポイントだと僕は分析している。このチェンマイで日本人の持つ「心」をチェンマイFCに残せればと思う。
2週間の休みで、ブラジルを往復し、日本ではあっという間の時間だった。今日チェンマイに戻り、改めて強いメンタリティーを持ってやっていかなければと、雨季に入ったすがすがしい空気を吸い込みながら、後半戦へ向けて気持ちを新たにしている。
最後にひと言。
「『心』は日本人のストロングポイント」
もっと心を前面に出して戦うことで相手は必ず怖がるはずだ。心を持って闘えるのは日本人の強みだ。この点を、もう一度見直す必要がある。
「インテンシティーよりメンタリティー」
もっと「心」を大事にしよう!
2015年5月24日
三浦泰年
決して両チームに選手個々の能力の差、技術、戦術の差があったわけではない。逆にそのような展開に持っていけたドイツ代表は、メンタリティーの強さからすべてにおいて上回ることに成功したと言える。
この大会の日本代表に関して言えば、トログバ交代の瞬間のメンタルの持ち方に差が生まれた。後半に疲れが出たというフィジカルの差ではない。ドログバがピッチに現われた瞬間、コートジボワールの選手たちの心の持ち方が強く変化し、日本は逆に弱まった。
決して日本代表とコートジボワールのフィジカルの差ではないし、技術、戦術の差でもないはずだ。日本の左サイド、香川と長友のウィークポイントを突かれたと言うが、僕は日本の心の隙と弱さを突かれたのだと思う。そして日本代表は初戦を落とすことによって精神的に落ち込み、チームとしても個人としてもメンタリティーの足りなさと心の弱さを露呈してしまった。
グループリーグを勝ち抜くために、初戦を落としても勝ち抜くという逞しさを伴ったメンタリティーの準備ができていなかったということだ。今、言えるとしたら「もっと速く、もっと強く」も大事だが、「もっとメンタリティーを!」を見落としてはいけない。
僕は、タイに来て改めて「心」の大切さを感じている。そして、この「心」=「メンタル」から「メンタリティー」へとつながっていくものが日本人の一番のストロングポイントだと僕は分析している。このチェンマイで日本人の持つ「心」をチェンマイFCに残せればと思う。
2週間の休みで、ブラジルを往復し、日本ではあっという間の時間だった。今日チェンマイに戻り、改めて強いメンタリティーを持ってやっていかなければと、雨季に入ったすがすがしい空気を吸い込みながら、後半戦へ向けて気持ちを新たにしている。
最後にひと言。
「『心』は日本人のストロングポイント」
もっと心を前面に出して戦うことで相手は必ず怖がるはずだ。心を持って闘えるのは日本人の強みだ。この点を、もう一度見直す必要がある。
「インテンシティーよりメンタリティー」
もっと「心」を大事にしよう!
2015年5月24日
三浦泰年