百戦錬磨のA代表から吸収できる、本当に良い機会になった
④圧倒的な経験値
ここは、ゲームの入りですね。U-24代表は間違いなく自信があったと思います。それに対して、大人な入りをしたのがA代表でした。息つく間もなく攻撃を完結させる。しかもゴールという形でスコア上も支配しました。これによってU-24代表は90分間のうち、3分の1程度(後半の時間も合わせて)は落ち着いて攻めたり、考えて論理立てて崩したりできなくなったように感じました。
攻撃の形ができはじめたのは、遠藤航選手が出てきたあとだったり、3バックに変えてから。元々いたメンバーによって引き起こされた現象というよりは、A代表の守りがゴール前を固めて跳ね返すやり方に変わったからだとも思います。
経験値は数多くの修羅場を潜り抜けた人間にしか得られないもの。今回の対戦で彼らが得られるものはあったはずです。百戦錬磨のA代表のメンバーから吸収できる、本当に良い機会になったのではないでしょうか。
最後に、逆にU-24代表にあってA代表になかったもの。
それは若さ!
というのは冗談として、A代表は落ち着きがありすぎて、U-24代表にペースを渡してしまったところです。圧倒する雰囲気は十分でしたが、がむしゃらにやり続ける感覚が足りないように感じました。そうした部分こそが、過去のワールドカップを見ていても本当に必要だと感じています。
こうした点は、これから最終予選を戦うなかで構築されていければ怖いもんなし! になるんじゃないかと感じさせる試合でした。
以上となります。これからもA代表、U-24代表の活動を追っていきたいと思います!
<了>
橋本英郎
ここは、ゲームの入りですね。U-24代表は間違いなく自信があったと思います。それに対して、大人な入りをしたのがA代表でした。息つく間もなく攻撃を完結させる。しかもゴールという形でスコア上も支配しました。これによってU-24代表は90分間のうち、3分の1程度(後半の時間も合わせて)は落ち着いて攻めたり、考えて論理立てて崩したりできなくなったように感じました。
攻撃の形ができはじめたのは、遠藤航選手が出てきたあとだったり、3バックに変えてから。元々いたメンバーによって引き起こされた現象というよりは、A代表の守りがゴール前を固めて跳ね返すやり方に変わったからだとも思います。
経験値は数多くの修羅場を潜り抜けた人間にしか得られないもの。今回の対戦で彼らが得られるものはあったはずです。百戦錬磨のA代表のメンバーから吸収できる、本当に良い機会になったのではないでしょうか。
最後に、逆にU-24代表にあってA代表になかったもの。
それは若さ!
というのは冗談として、A代表は落ち着きがありすぎて、U-24代表にペースを渡してしまったところです。圧倒する雰囲気は十分でしたが、がむしゃらにやり続ける感覚が足りないように感じました。そうした部分こそが、過去のワールドカップを見ていても本当に必要だと感じています。
こうした点は、これから最終予選を戦うなかで構築されていければ怖いもんなし! になるんじゃないかと感じさせる試合でした。
以上となります。これからもA代表、U-24代表の活動を追っていきたいと思います!
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。今季は5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦で、J3最年長得点(41歳と11か月11日)を記録。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。Jリーグ通算/472試合・22得点(うちJ1は339試合・19得点/2021年6月3日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。今季は5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦で、J3最年長得点(41歳と11か月11日)を記録。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。Jリーグ通算/472試合・22得点(うちJ1は339試合・19得点/2021年6月3日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。