【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|「苦労のない人生」はない!

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年05月18日

グッと勇気を出して入り込めば、それほどの苦労ではない。

あと2か月足らずで50歳を迎える三浦監督にとっても、タイで指揮を執ることは大いなるチャレンジだ。(C) SOCCER DIGEST

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 要は、その「苦労」から逃げてはいけない、ということだろう。立ち向かい、少しでも前進することが大事なのである。
 
 人は人と比較されて生きている。スポーツの世界ではライバルが存在し、過去や現在の人と比較され、評価される。ありがちなのは「自分だけがなぜ、こんなに苦しいんだ」という思いだろう。僕はあと2か月足らずで50歳になる。例えば、僕のタイでのチャレンジは周りからすれば、自ら苦労を買いに行ったように見えるかもしれない。
 
 苦と言えるほどのものかは分からないが、10年後の60歳にもなれば、困難を撥ね返す力があるかどうかは分からない。今だからこそ挑んでいける。グッと勇気を出して入り込めばそれほどの苦労ではないと思える。
 
 周りからどう見えているかは関係ない。大事なのは自分だ。「苦労は自分から買いに行け!」と言いたいところだが、夢中でやっていれば、苦労と思えることが苦労と思わずに過ぎていく!
 
 苦労のない人生はない……。そして苦労がなければ面白くもない……。肩の力を抜いて、持てる力を出そう!
 
 そんなことを考えながら、僕は30年以上前に初めてやって来た頃とは打って変わって綺麗になったサンパウロの空港へ向かい、帰国の途に就こうとしている。
 
 18歳の時に訪れたサンパウロは、今まさに大きく変わろうとしていた。この国の大きな可能性と、夢中で前に進もうとする、「無謀」ともいえる勢いを僕は感じた。タイで感じる勢いとはまた異なる、さらに高みを目指そうとする貪欲さがある。
 
 今回のブラジル滞在で得たものから今後のヒントを探りつつ、日本へ戻ろうと思う。
 
2015年5月17日
三浦泰年
 
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