「鹿島の選手たちのプレーはあまりにもクリーンで優しすぎた」(ホン・ジェミン記者)。
ホン・ジェミン記者は、さらにこう続ける。
「例えばイ・ウンヒが決めたFCソウルの1点目のシーン。鹿島の山本がイ・ウンヒに振り切られたが、あそこは激しく競り合いユニホームを掴んででも止めるべきだった。Kリーグでは多少ダーティーな手を使ってでも止めようとする。反則行為を奨励するわけではないが、そういった狡賢さがあっても良かった。鹿島の選手たちのプレーはあまりにもクリーンで優しすぎた」
「Jリーグならそれでも通用するだろうが、価値観もプレースタイルも異なる他国のリーグでは厳しい。ましてや、ACLのようなタイトルの懸かった大会になるとなおさらだ。もっとガツガツとぶつかり、ギリギリの勝負に身を投じる覚悟が必要なのではないか。鹿島のグループステージ敗退の原因はプレーの質ではなく、ACLへの気構えと覚悟にあったように思う。サポーターが試合後にブーイングで抗議していたのも、そういったところにあるのではないか」
ACLへの気構えと覚悟。抽象的な言葉だが、全北現代、水原三星、FCソウル、城南FCが16強進出を決めた韓国のメディアから指摘されると、ズシリと重く感じられた夜だった。
文:慎 武宏(スポーツライター)
「例えばイ・ウンヒが決めたFCソウルの1点目のシーン。鹿島の山本がイ・ウンヒに振り切られたが、あそこは激しく競り合いユニホームを掴んででも止めるべきだった。Kリーグでは多少ダーティーな手を使ってでも止めようとする。反則行為を奨励するわけではないが、そういった狡賢さがあっても良かった。鹿島の選手たちのプレーはあまりにもクリーンで優しすぎた」
「Jリーグならそれでも通用するだろうが、価値観もプレースタイルも異なる他国のリーグでは厳しい。ましてや、ACLのようなタイトルの懸かった大会になるとなおさらだ。もっとガツガツとぶつかり、ギリギリの勝負に身を投じる覚悟が必要なのではないか。鹿島のグループステージ敗退の原因はプレーの質ではなく、ACLへの気構えと覚悟にあったように思う。サポーターが試合後にブーイングで抗議していたのも、そういったところにあるのではないか」
ACLへの気構えと覚悟。抽象的な言葉だが、全北現代、水原三星、FCソウル、城南FCが16強進出を決めた韓国のメディアから指摘されると、ズシリと重く感じられた夜だった。
文:慎 武宏(スポーツライター)