なでしこジャパンに五輪優勝の力は「十分にある」
―――巡り合わせもあるとは言え、菅澤選手が、オリンピックの舞台で一度も戦ったことがないというのは、意外です。
ロンドン・オリンピックの年(2012年)に、大きな怪我をしてしまって、チャンスを逃してしまった。その時、「ぜったい、オリンピックの舞台に立つ」と強く思いました。
――FIFA女子ワールドカップとオリンピックは、どちらも国際舞台です。気持ちの部分で異なる部分がある?
そこまでの違いはないと思いますが、個人的にオリンピックに関しては、一度も出たことのない国際大会という点が大きいです。それに、オリンピックは、世界的にも本当にたくさんの方に見ていただける大会であり、注目してもらえる大会ですよね。女子ワールドカップとオリンピックはそれぞれ別ものですが、注目度の高さでは、オリンピックにはすごく大きな力があると思います。
―――今のなでしこジャパンに、東京オリンピックで優勝する力があると考えている?
十分にあります。
―――では、優勝するために必要なこと、すべきこととは?
一昨年の女子ワールドカップ・フランス大会(ラウンド・オブ16で準優勝したオランダに敗退)では、「決定力というのが、日本のサッカーに欠けている部分かな」と強く感じました。ポゼッションやチームワークは、十分に地力がある。あとは、自分も含めてですけれど、最後を決めきるという部分をしっかりと試合で実行できれば勝てるし、優勝できる。そこを突き詰めてやっていけたらいいなと思います。
―――決定力不足は、女子だけでなく、男子にも通じる日本サッカー全体の課題だと思います。決定力というのは、どうやって身につけていくべき?
海外の選手に比べて、日本の選手は足を振る回数が少ないと思うんです。海外の選手は、あまり結果を気にせず、自分で足を振ることを優先してプレーしている部分がある。まずはシュート数を増やすということが大事なのかなと。
―――「決定機ではなく、シュート数自体を増やす」ということですね。
決定機を増やすことも大事なんですが、まずは「自分でシュートを打つ」という気持ちを持つことが、ゴールのためにはより重要だと思うんです。
―――2018年になでしこジャパンが優勝したアジア大会(第18回アジア競技大会/ジャカルタ・パレンバン)では、菅澤選手から「自分が決めてやる」という姿勢を、強く感じられました。そのころから意識されていたんでしょうか。
そうですね。アジア大会の頃は、意識してプレーしていましたし、実際、結果にも出ていた。まず、「自分でシュートを打つ」ことを最優先に考えてプレーしていれば、周りの選手を使う時にも、その姿勢が(フェイントになって)活きてくると思います。
―――アジア大会では結果、準決勝、決勝と菅澤選手の得点があり、なでしこジャパンが優勝。その結論は、誰かから指示されたというわけではなく、菅澤選手自身で出したものですか?
はい。「自分のプレーはどうだったのか」と振り返ったとき、まず周りの選手を使うことを意識し過ぎてしまっていた部分があった。意識を切り替えて「まずは自分で行く。その次に味方を使う」というふうに、考え方を改めたんです。
ロンドン・オリンピックの年(2012年)に、大きな怪我をしてしまって、チャンスを逃してしまった。その時、「ぜったい、オリンピックの舞台に立つ」と強く思いました。
――FIFA女子ワールドカップとオリンピックは、どちらも国際舞台です。気持ちの部分で異なる部分がある?
そこまでの違いはないと思いますが、個人的にオリンピックに関しては、一度も出たことのない国際大会という点が大きいです。それに、オリンピックは、世界的にも本当にたくさんの方に見ていただける大会であり、注目してもらえる大会ですよね。女子ワールドカップとオリンピックはそれぞれ別ものですが、注目度の高さでは、オリンピックにはすごく大きな力があると思います。
―――今のなでしこジャパンに、東京オリンピックで優勝する力があると考えている?
十分にあります。
―――では、優勝するために必要なこと、すべきこととは?
一昨年の女子ワールドカップ・フランス大会(ラウンド・オブ16で準優勝したオランダに敗退)では、「決定力というのが、日本のサッカーに欠けている部分かな」と強く感じました。ポゼッションやチームワークは、十分に地力がある。あとは、自分も含めてですけれど、最後を決めきるという部分をしっかりと試合で実行できれば勝てるし、優勝できる。そこを突き詰めてやっていけたらいいなと思います。
―――決定力不足は、女子だけでなく、男子にも通じる日本サッカー全体の課題だと思います。決定力というのは、どうやって身につけていくべき?
海外の選手に比べて、日本の選手は足を振る回数が少ないと思うんです。海外の選手は、あまり結果を気にせず、自分で足を振ることを優先してプレーしている部分がある。まずはシュート数を増やすということが大事なのかなと。
―――「決定機ではなく、シュート数自体を増やす」ということですね。
決定機を増やすことも大事なんですが、まずは「自分でシュートを打つ」という気持ちを持つことが、ゴールのためにはより重要だと思うんです。
―――2018年になでしこジャパンが優勝したアジア大会(第18回アジア競技大会/ジャカルタ・パレンバン)では、菅澤選手から「自分が決めてやる」という姿勢を、強く感じられました。そのころから意識されていたんでしょうか。
そうですね。アジア大会の頃は、意識してプレーしていましたし、実際、結果にも出ていた。まず、「自分でシュートを打つ」ことを最優先に考えてプレーしていれば、周りの選手を使う時にも、その姿勢が(フェイントになって)活きてくると思います。
―――アジア大会では結果、準決勝、決勝と菅澤選手の得点があり、なでしこジャパンが優勝。その結論は、誰かから指示されたというわけではなく、菅澤選手自身で出したものですか?
はい。「自分のプレーはどうだったのか」と振り返ったとき、まず周りの選手を使うことを意識し過ぎてしまっていた部分があった。意識を切り替えて「まずは自分で行く。その次に味方を使う」というふうに、考え方を改めたんです。