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先輩・守田英正に続け! 無名から這い上がった流経大・佐々木旭がJ1王者・川崎入団内定を掴むまで

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2021年03月31日

曺貴裁が「Jリーグでもそんなにいない」と評価した武器

現京都監督の曹氏も佐々木のスタミナには一目置いていたという。写真:竹中玲央奈

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 曺貴裁コーチ(当時)はサイドバックに対して強い要求をしていた。

「ルーズボールになった時に、自分たちのボールになる前には走り出せと。それで入れ替わったらしょうがない、全力戻れば良いと。高い位置で好きなようにやっていいけど、取られたら全力で戻れ、と。ここで戻らなかったらMTGの映像として出てきて指摘されるので……。サイドバックには厳しかったですね。」(佐々木)

 とにかくアグレッシブに行き、ミスをしたら切り替えて戻る。この点を強調されてきた中で、曺氏は佐々木が中盤でプレーしていた時に見せることのなかったある特徴に気づいた。それが、豊富な運動量によって成し得る上下動と縦への突破力だ。

「もともと見せる場面は少なかったのですが、左サイドバックで上下動の機会が増えて。曺さんが『Jリーグでもそんなにいないぞ』と評価してくれました。」

 技術と走力が備わっている選手は希少だし、179cmとSBにしては高さもある。関東2部で佐々木の存在感は日に日に増していき、スカウトたちも彼を気にするようになった。そして2020年の全国大会 #atarimaeni CUPの初戦後に、川崎の向島建スカウトが声をかけた。練習参加をせずの即オファーだ。

「ボールを持った時に慌てないところを評価してくれて、サイドバックが年齢的にも高いので、長くフロンターレにいてほしいとも言われて。それに、入れ替わりだったので直接は見ていなかったのですが、守田英正さんが活躍していたので目標にしていました。そういう面でも大学に入ってからずっと行きたいと思っていたのがフロンターレ。決断まではすぐでした」

 川崎が同大学から選手を獲得するのは守田に続いて2人目だが、先駆者の活躍と貢献が記憶に新しいサポーターにとっては、当然期待が膨らむ。

 同ポジションの一番手である登里享平も31歳を迎え、負傷で開幕スタートに出遅れた。車屋紳太郎は今季、CBで勝負をするとのことだ。現在は本職ではない旗手怜央がこのポジションを務めるなど、手薄であることは間違いない。

 そういう意味でも、今季、佐々木が川崎の一員としてピッチに立つ機会が訪れる可能性は大いにあるだろう。

 無名から這い上がっていくストーリーの第二章は、ここから始まる。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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