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【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|いま、「勉強」がしたくなった訳

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年04月28日

自分の心境を言い当てた四字熟語。

タイをよく知るうえで、その歴史や文化、風習に触れることも重要だ。三浦監督も精力的に寺院や遺跡などに足を延ばしている。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 タイという国で仕事をしていると、近くに寺院や遺跡なども多いせいか、自然とその歴史にも興味が湧いてくる。ただ、再び学生時代の話に戻れば、やはり僕はそんなに歴史が好きなほうじゃなかった。
 
 それでも日本史で有名な3人の武将、「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」のことくらいは知っている(笑)。
 
 その3人の武将それぞれの気質や手法の違いを、泣かない時鳥(ほととぎす)をどう鳴かせるかで例えた有名な話があるが、自分のいまの心境としては、「殺してしまえ」と言った信長でも、「鳴かせてみせよう」と言った秀吉でもなく、
「鳴くまで待とう、時鳥」
と言った家康に近いかもしれない。
 
 ろくに勉強もせず、3人のことなどほとんど知らないのだが、いまの自分にとって「待つ」という感覚がしっくりくる部分があるからだ。
 
 そこで今日のひと言。いや、ふた言。最近、知人が今の僕の心境を察して贈ってくれたふたつの四字熟語を紹介したい。
 
「堅忍不抜(けんにんふばつ)」……どんな困難や誘惑にも心を動かさず、耐え抜くこと。
「疾風勁草(しっぷうけいそう)」……強い風が吹いて初めて強い草が見分けられるように、厳しい試練に遭って初めて意志や節操が堅固な人であることが分かるたとえ。
 
「堅忍不抜の精神、疾風に勁草を知る」
 これは、監督という仕事をしている自分にとって、深く響いてくる言葉だ。
 
 チェンマイという街で人と触れ合い、その生活に馴染んでいくほどに、タイを、チェンマイを知りたいと思う。そして母国・日本をもっと知らなくては、と思う気持ちが日々強くなっている。
 
2015年4月27日
三浦泰年
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