U-24の1トップ候補は田川。アルゼンチン相手に評価を上げられるか?
上田と前田の2人に代わって選出されたのは、食野亮太郎(リオ・アヴェ)と田川亨介(FC東京)。食野はA代表の浅野拓磨(パルチザン)同様、前線で身体を張って起点を作るタイプではなく、サイドアタッカー的なタイプ。やはり今回は今季絶好調の田川の爆発を待つことになる。
「点を取る動きだったりは前よりよくなっているし、得点を取る感覚もだいぶ研ぎ澄まされてきてるかなという印象があります。自分はFWなんで前で起点になったり、点を取ることだけだと思うので、そこにしっかり集中してやっていきたい」と今季3ゴールをマークする21歳の点取り屋は意気揚々としていた。今季Jリーグと同等のパフォーマンスを強豪アルゼンチン相手にも見せてくれれば、森保監督や横内昭展U-24監督の評価も一気に上がるはずだ。
田川は本来、速さや強さといった傑出した身体能力を武器とする選手で、ターゲットタイプではない。が、日本人離れしたフィジカルを備えているだけに、プレーの幅を広げることは可能だろう。先人を見ても、岡崎もかつては背後への飛び出し一辺倒のプレーヤーだったが、マインツやレスターで屈強なDFと対峙して駆け引きを覚え、一回りも二回りも身体を大きくしてインターナショナルでも戦えるFWに飛躍している。大迫にしても元々収める能力には秀でていたが、ドイツでの経験によって余裕と冷静さを身に着けた。田川が同じ軌跡を辿ってくれるのであれば、日本にとっては朗報と言える。
「点を取る動きだったりは前よりよくなっているし、得点を取る感覚もだいぶ研ぎ澄まされてきてるかなという印象があります。自分はFWなんで前で起点になったり、点を取ることだけだと思うので、そこにしっかり集中してやっていきたい」と今季3ゴールをマークする21歳の点取り屋は意気揚々としていた。今季Jリーグと同等のパフォーマンスを強豪アルゼンチン相手にも見せてくれれば、森保監督や横内昭展U-24監督の評価も一気に上がるはずだ。
田川は本来、速さや強さといった傑出した身体能力を武器とする選手で、ターゲットタイプではない。が、日本人離れしたフィジカルを備えているだけに、プレーの幅を広げることは可能だろう。先人を見ても、岡崎もかつては背後への飛び出し一辺倒のプレーヤーだったが、マインツやレスターで屈強なDFと対峙して駆け引きを覚え、一回りも二回りも身体を大きくしてインターナショナルでも戦えるFWに飛躍している。大迫にしても元々収める能力には秀でていたが、ドイツでの経験によって余裕と冷静さを身に着けた。田川が同じ軌跡を辿ってくれるのであれば、日本にとっては朗報と言える。
また大迫が復調してカタールW杯まで君臨し続けたとしても、その後は誰かが役割を継承しなければならない。現時点での東京五輪有力候補の上田、前田、田川に加え、追加招集された林大地(鳥栖)、まだ呼ばれていない山下敬大(鳥栖)、垣田裕暉(徳島)、A代表海外組の鈴木武蔵、同国内組のオナイウ阿道(横浜)、豊川雄太(C大阪)らポテンシャルのある面々たちがしのぎを削り、一気に突き抜ける存在が出てくれば理想的だ。
かつての岡崎や大迫も代表レベルでは最初から圧倒的存在感を誇ったわけではなかったが、徐々に国際舞台を積み重ねて、大舞台で明確な結果を残せるFWに上り詰めた。そんな彼らの系譜を継ぐ存在は一体、誰なのか。まずはチャンスを与えられるであろう田川、林あたりの一挙手一投足をしっかりと見極めたいものだ。
文●元川悦子(フリーライター)
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