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加速する若手の海外移籍――「欧州は実績を作るまで待ってくれない」斉藤光毅・代理人が語る、選手とクラブへの提言

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年02月15日

移籍先は「名前」ではなく「その後のキャリアプラン」を重視

 柳田氏は若手日本人の海外移籍について、次のように語る。
「私が大事にしているのは、欧州に移籍すること自体より、その後のヨーロッパでの成功。選手と最高到達点のイメージを共有しながら、どこからスタートするのがベストかを本人、時には所属クラブとともに模索します。今の若手選手の多くは将来プレミアリーグで活躍するという目標を持っていますが、吉田麻也選手(サンプドリア)や岡崎慎司選手(ウエスカ)ら前例を見ても、手が届くのは25~28歳。20歳前後の日本人がその舞台に直行するのは困難ですから、やはり欧州の入口が重要になります」

 同氏は名前こそ明かしてくれなかったが、斉藤光毅の場合も世界の名だたるビッグクラブから複数関心を寄せられた模様だ。そこに行かせた方が仲介人としては高額な仲介手数料を取れるし、名誉も得られる。

 しかしながら、その選択が必ずしも選手自身にとって最良のステップになるとは限らない。ベルギー2部という、選手のポテンシャルから考えると一見、『謙虚すぎるのではないか』とも映るリーグから欧州でのキャリアをスタートし、日本とは異なる環境や文化に適応してからオランダやベルギーの1部、ドイツ、プレミアと少しずつ階段を駆け上がっていく方が、最終的に自分が求めるステージに立てるのではないか……。斉藤光毅がこう考え、ロンメル移籍を決断した背景には、選手の移籍先クラブを選択する際に「名前」ではなく「その後のキャリアプラン」を重視する柳田氏のアドバイスがあったのだ。 

「選手は仲介人に人生を預けることになるわけですから、選手の現時点の立ち位置やプレースタイルなどを踏まえ、将来の目標を見据え、それを実現するためのキャリアプランを示すように努めています。 

 私の考える成功モデルの第一段階は、Jで最低1~2年はプロとしてしっかりと取り組み、サッカー選手としての土台を築いてから海外へ行くこと。プロ選手は練習・食事・睡眠という生活サイクルを確立し、ひとりの社会人として先輩や指導者との向き合い方やサッカー界を取り巻く社会環境を学び、社会常識を身につける必要がある。海外に行けば言葉、生活、文化などが異なりハードルが一段と上がるわけですから、日本にいるうちにアスリートとして、社会人としての基礎を築いておく必要がある。光毅にもそういう話はしました」
 
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