【強豪校レポート】履正社|爆発的な攻撃力でJユースを脅かす存在に

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2015年04月10日

アジリティ強化で急成長を遂げた履正社のキーマン。

履正社の攻撃に多彩なドリブルでアクセントを加える西村光明。昨年から今年にかけて急成長を遂げるドリブラーだ。

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■プロをも翻弄する異質のドリブラー
FW 西村光明(3年)
 
 プレミアリーグ初参戦のチームにとって、シーズンの出来を左右しそうなのが「今年の履正社はパス回しが上手いだけど、僕は上手くない」と言い切るFW西村光明だ。
 
 武器は平野直樹監督、チームメイトも一目置くドリブル。2月に行なったJ3長野との練習試合でもプロを翻弄する程の切れ味を見せた。
 
 スタイルの原点は小学校から中学1年まで過ごした奈良のディアブロッサ高田時代にある。「ドリブル練習しかしなかった」と言うほど、徹底した個人技指導を行なう老舗街クラブのなかでも、彼のドリブルはトップクラスだったという。
 
 中学2年時に転向した南千里中は吹田市の大会で上位になるのが精一杯のチーム。「ひとりでプレーしてばかりだった」こともあり、ドリブルに磨きはかかったが、選抜チームから声がかかることはなかった。
 
 周囲からの薦めもあり進学した履正社でも、ドリブルは際立っていたが、入学してすぐに肘を負傷し、1年近くプレーから離れることに。ピッチに戻れたのは高校2年の頃から。戦列を離れていた間に少しでも成長したいとアジリティ強化に取り組んだことも功を奏した。
 
「ステップや加速が良くなり、以前に比べてドリブルの幅が広がった」
と本人も成長を実感する。
 
 昨季はフル出場や選手権での出場は無く、本人も「課題は体力」と口にするなど、まだ原石という印象が強いが、ドリブルの切れ味は間違いなくホンモノ。異質と言える彼のプレーが履正社の攻撃を色鮮やかにするのは間違いない。
 
取材・文:森田将義(サッカーライター)

※4月9日(木)発売の『高校サッカーダイジェストvol.10』では、さらに詳細な履正社のレポートを掲載しています。
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