【G大阪|新体制】攻撃的スタイルへ回帰できるか。鍵を握るのは補強よりも…

カテゴリ:Jリーグ

金川 誉

2021年01月19日

攻撃的なスタイルを取り戻すうえで鍵を握るのは…

新シーズンへの意気込みを語った宮本監督。攻撃的スタイルへ回帰できるか。© GAMBA OSAKA

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 新戦力で発表されているのは、現時点で韓国代表のMFチュ・セジョン、明治大のDF佐藤瑶大のふたりのみ。なかでもボランチを主戦場に、ゲームコントロールに優れ、長短のキック精度が武器のチュ・セジョンは、目指すべきスタイルにマッチした戦力と言える。昨季プロ1年目でレギュラーを掴んだMF山本悠樹とのポジション争い、または併用なども視野に入れながら、テストしていくとみられる。
 
 クラブは宮本監督からの「過密日程のなかでACLもある。攻撃的な選手の補強はリクエストしています」という希望も受け、昨季は広島に所属していたFWレアンドロ・ペレイラをはじめ、さらなる補強を目指して動いている。
 しかし個人的にはFW宇佐美貴史が、G大阪が攻撃的なスタイルを取り戻すうえでは鍵を握るとみる。昨季はチームが守備をベースにした戦いを見せるなかで、終盤は負傷もあって6ゴールに終わった。宇佐美自身の守備意識も高まり、激しい球際のスライディングなどで貢献するなど、チームのスタイルに適応しようとする姿も見せていた。だがやはり彼本来の魅力は、Jリーグ屈指の『ひと振り』。背番号を昨季までの「33」からかつての「39」に戻した宇佐美個人としての復調はもちろん、チームとしてエースを生かす形を構築することが、得点力アップの近道にも思える。
 
 さらにクラブにはFW唐山翔自、川﨑修平、塚元大、そして中村仁郎(ユース所属。昨季は2種登録選手としてトップチームでもプレー)とブレイクを待つ下部組織育ちの逸材も控えている。『攻撃性』とともに、クラブのアイデンティティともいえる『アカデミー産』の若い力を生かしたチーム作りも、アカデミー1期生の宮本監督に求められる使命でもある。

 クラブ創立30周年の今季、タイトル獲得への期待は大きい。しかしコロナ禍が経営に大打撃を与える今、主力を放出しないなかでの大型補強は不可能だ。期待と重圧のなかで、与えられた戦力をいかに最大化したチームを作り、さらに攻撃的なスタイルまで取り戻せるか。就任4年目の宮本監督が、壮大なミッションに挑む。

取材・文●金川誉(スポーツ報知)
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