■爆発的な加速力を持つスピードスター
MF　永藤 歩（３年）
 
　圧倒的なスピードを武器に、市立船橋の突破口となるアタッカー。昨季は２年生ながら主力として活躍し、快足を武器に最前線やサイドで相手の守備網を切り裂いた。
 
　しかし、選手権の千葉県予選では準々決勝で肉離れを起こして戦線離脱。その後回復に努め、流経大柏との決勝戦では途中から出場したが、負傷の影響は否めず不完全燃焼に終わった。悔しさと不甲斐なさを糧に、今季はシーズンを通しての本領発揮を誓う。
 
　本人は最高学年を迎える今季の意気込みをこう語る。
「昨季はプレミアリーグに出場して、経験を積めた。持ち味のスピードやドリブルでチャンスメークをする部分は相手が年上でも通用すると分かって自信になった。ただ、ゴールが少なかったので、今年は駆け引きを磨いて得点を増やしたい。プレミアEASTで優勝してチャンピオンシップに出場したいし、怪我なく最後まで戦って、選手権でも全国優勝をしたい」
 
　爆発的な加速力は、天賦の才。朝岡隆蔵監督も「他の選手なら違う選択肢も考えさせるけど、彼には全部行けと言っている」とスピードの活かし方を磨くアプローチを心がけているという。
 
　昨季は出し切れなかった力を存分に発揮し、市立船橋を全国優勝に導く原動力となるか。青い韋駄天から目が離せない。
 
取材・文：平野貴也（フリーライター）
 
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