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A代表でも評価上昇中のMF&“独のハーランド”がブレイク候補!リオの雪辱を晴らせるか――【東京五輪の注目国|ドイツ】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2021年01月02日

A代表入りも期待されるドイツ待望の大型CF

ハーランドの後釜としてザルツブルクでゴールを量産しているベリシャ。 (C)Getty Images

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 そしてもうひとり、22歳のFWメルギム・ベリシャをピックアップしたい。

 所属するレッドブル・ザルツブルクではリーグ10試合で7得点、CLでは6試合で4点をマークした。188センチの長身を生かしたヘディング能力やポストプレーに長けているだけではなく、スペースを作る動きや裏抜けのスピードやタイミングに優れているところも素晴らしい。ゴール前ではGKとの駆け引きでリズムをずらしてシュートを流し込むなど、得点感覚が研ぎ澄まされている。

 ドイツ待望の大型FWタイプなのだが、育成年代からザルツブルクで過ごしてきているため、ドイツ国内ではそこまで知られていない。レンタル移籍を繰り返しながら経験を積み重ねていた男が注目を集めるようになったのは、アーリング・ハーランドがドルトムントへ移籍し、ザルツブルクの新レギュラーFW候補として名前が挙がってからだろう。

 昨シーズン後半にレンタル先であるアルタッハから戻ったが、後半戦では8試合出場1点どまり。それでも首脳陣の期待は高く、チームは新FWの補強へは動かなかった。その信頼に結果で応えている。

 どんな試合でも全力でプレーする姿勢は、ハーランドを思い起こさせる。攻撃だけではなく、守備にも積極的で、自陣ペナルティエリアまでもダッシュで戻り、ボールを味方が奪うとまたダッシュで前線へと駆け出していく。

 ドイツ代表ではミロスラフ・クローゼ引退後、絶対的なCFがいないままだ。現代表はティモ・ヴェルナー、レロイ・ザネ、セルジュ・ニャブリとスピードや技術に優れたFWがそろっているが、守備を固める相手にはどうしても苦労してしまう。

 まだ粗削りなところが多いので、すぐにA代表へというレベルまでは来てないかもしれない。だが、オリンピックで活躍し、次のステップに踏み出すことができたら、2022年ワールドカップ、そしてドイツで開催される2024年欧州選手権で戦力となる可能性は高まってくる。今後どのような成長を遂げるのかが楽しみな逸材だ。

取材・文●中野吉之祥
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