• トップ
  • ニュース一覧
  • 【U-22日本代表】値千金の決勝弾を決めた久保裕也――“上手さ”から“怖さ”への覚醒に期待

【U-22日本代表】値千金の決勝弾を決めた久保裕也――“上手さ”から“怖さ”への覚醒に期待

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年04月01日

特大のインパクトはなくともポテンシャルの一端は垣間見せた。

所属クラブとの兼ね合いで来年1月の最終予選でも“ぶっつけ本番”となる可能性は高いが、そのハンデを吹き飛ばすほどの“怖さ”を欧州でのプレーで身につけてほしいものだ。 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 ただ極論すれば、久保が輝きを放ったのはこのプレーだけではなかっただろうか。55分の、遠藤の縦パスから久保→鈴木→久保とテンポ良くつないで中央から崩しにかかる場面は可能性を感じさせたが、そうしたコンビネーションは断続的で、チームのストロングポイントとはまだまだ言えない。
 
 もっとも、久保のトップ下の適性に手倉森誠監督は手応えを口にする。
 
「裕也もトップ下だと、良いところで収めてくれるから」
 
 指揮官は、久保の柔軟な技術を高く評価する。鈴木も「降りてきて、足もとで受けるのが上手い。そこは自分と違うところ」と認めている。そうした“上手さ”を“怖さ”に変えられるようになれれば、手倉森ジャパンにおける序列はさらに高まっていくはずだ。
 
 東南アジア特有の気候のなかでプレーできたことについて、「自分のためになったかなと思います」と語った久保。来年1月のアジア最終予選に向けては「決定力を上げたり、自分で崩せるようになったり、周りを使いながら崩せるようになりたい」と抱負を口にする。
 
 3戦全勝で1次予選を突破したことに関しては「良かった」としながらも、マレーシア戦でチームを最終予選へと導く貴重な決勝弾を決めても「物足りない」と語る久保の視線は先に向いている。
 
 ワンチャンスを確実にモノにする勝負強さを示すことができた。出場試合数が限定されていた今予選では特大のインパクトは残せなかったかもしれないが(編集部・注/所属クラブとの取り決めで、3試合中、2試合だけに出場)、万全のコンディションではなかったにせよ、秘めたるポテンシャルの一端を垣間見せたのは事実だ。
 
 リオ行きの切符を掴み取るためには、この男のさらなる覚醒が待ち望まれる。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
【PHOTOギャラリー】リオ五輪アジア1次予選 第3戦|日本 1-0 マレーシア
【関連記事】
【U-22日本代表 1-0 U-22マレーシア代表】サッカーダイジェスト特派の採点・寸評
【リオ五輪アジア1次予選】日本vsマレーシア|久保のゴールで勝利した日本が、1次予選突破!!
【U-22日本代表】2得点の活躍にも満足せず――10番を背負う中島翔哉の矜持と責任感
【U-22日本代表 2-0 U-22ベトナム代表】サッカーダイジェスト特派の採点・寸評
【U-22日本代表】トライ&エラー。その先にある久保裕也の輝き
【U-22日本代表】「2試合限定出場」の久保裕也がチームにもたらすもの
【U-22日本代表 7-0 U-22マカオ代表】サッカーダイジェスト特派の採点・寸評

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ