同世代のピルロはすでに指導者だが…
遠藤のゲームメイクとディフェンスを支えているのは、とにかく的確で絶妙なポジショニングだ。ポゼッション時は細かく動いて味方にパスコースを提供。その攻撃時はたまにゲームの流れからあえて消え、ボールサイドとは反対方向でポツンと立っていることがある。
そうしてフリーの状態でパスを引き出し、一気にパスを出して好機を演出するのだ。ディフェンスでも常に的確な位置にポジショニングを取っているから、何度もインターセプトを成功させている。かつてのピルロも同じだった。
遠藤やピルロのプレーは、足が速くなくても、身体が強くなくても、頭脳とボールテクニックでいくらでも良いフットボーラーに成長できるという真理を教えてくれる。
そうしてフリーの状態でパスを引き出し、一気にパスを出して好機を演出するのだ。ディフェンスでも常に的確な位置にポジショニングを取っているから、何度もインターセプトを成功させている。かつてのピルロも同じだった。
遠藤やピルロのプレーは、足が速くなくても、身体が強くなくても、頭脳とボールテクニックでいくらでも良いフットボーラーに成長できるという真理を教えてくれる。
1979年5月生まれのピルロは、約3年前に現役引退し、すでに指導者キャリアをスタートさせている。しかし、1980年1月生まれで同世代の遠藤はピッチへのこだわりを失っていない。20年近く所属したガンバを離れ、ジュビロに期限付き移籍するという驚きの決断も、「たくさんゲームに出たい。まだまだ違いを生み出せる自信があるし、良いモチベーションと良いコンディションさえ保てればまだまだできる」と説明していた。
ジュビロ加入後は過密日程にあって5試合連続でスタメンを飾り、そのうち3試合がフル出場。40歳の身体には簡単ではないように思えるが、本人は「特別な疲労回復法とかはとくにやっていない」といつも通りサラリとしていた。鈴木監督も「守備の負担がすごく大きくなれば話は別だが、攻撃の時間が長いから体力的にはまだ平気なように見える。次の試合も基本的にはスタメンだと考えている」と語った。
次の試合、つまり11月1日のアビスパ福岡戦に向けて遠藤はこう抱負を語っている。
「攻撃だけじゃなくて、守備の部分でまだまだ課題も多い。1週間も空くことがほとんどないので、ここで自分が入った後の試合を振り返りながら、選手やスタッフと良いコミュニケーションをとって少しでも良い状態でアビスパ戦に入れるようにしていきたい。アビスパは首位のチームだけど、ここで勝てればポイント差も一気に縮まる。ジュビロにとって大事な試合になる。まだ(昇格などは)何も決まっていないし、とにかく勝利を目指したい」
不惑を迎えても、「和製ピルロ」の挑戦はまだまだ続く。
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
ジュビロ加入後は過密日程にあって5試合連続でスタメンを飾り、そのうち3試合がフル出場。40歳の身体には簡単ではないように思えるが、本人は「特別な疲労回復法とかはとくにやっていない」といつも通りサラリとしていた。鈴木監督も「守備の負担がすごく大きくなれば話は別だが、攻撃の時間が長いから体力的にはまだ平気なように見える。次の試合も基本的にはスタメンだと考えている」と語った。
次の試合、つまり11月1日のアビスパ福岡戦に向けて遠藤はこう抱負を語っている。
「攻撃だけじゃなくて、守備の部分でまだまだ課題も多い。1週間も空くことがほとんどないので、ここで自分が入った後の試合を振り返りながら、選手やスタッフと良いコミュニケーションをとって少しでも良い状態でアビスパ戦に入れるようにしていきたい。アビスパは首位のチームだけど、ここで勝てればポイント差も一気に縮まる。ジュビロにとって大事な試合になる。まだ(昇格などは)何も決まっていないし、とにかく勝利を目指したい」
不惑を迎えても、「和製ピルロ」の挑戦はまだまだ続く。
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)