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【三浦泰年の情熱地泰】世の中が変わればサッカーも変わる!? こんな状況で闘うのは選手もサポーターも大変だ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年10月16日

世の中が変われば、普通だった事も異常になってしまう

昨シーズンのJリーグの風景。多くの観客に見守られる中、選手たちも握手で健闘を称え合う。写真:サッカーダイジェスト

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 コロナウイルスの影響で応援禁止、声を出してはいけない。これは表向きとそうでない状況があるのであろう。立場が変われば難しい問題だ。

 浦和レッズのサポーターが試合の結果に対して、ブーイングをしたらしい。

 僕からすれば、「何が問題なの?」である。これは得点を抱き合って喜ぶ選手と同じ行為だ。

 コロナだからといって離れて入場して離れて写真を撮る。試合が始まれば喜怒哀楽を表現して無心で戦う。チームのためサポーターのため。コーナーキックでは、やられないように自然と相手の身体を触り抑え込もうとする。

 コロナ禍はゾーンでしか守れません――とはならない。

 だから、サポーターが終わってブーイングをするのは得点を喜び抱き合う選手と同じ行為で誰も止められない。

 もちろんポジティブな喜びとネガティブな批判行為は違うが、歓喜の抱擁にしろブーイングにしろ、自然に出るものであり、サッカーの世界では当たり前であるという意味では同じだろう。

 相撲は勝ってもガッツポーズはしてはいけないと言う。甲子園球児はホームランを打ってもバク転は出来ない。ガッツポーズもダメだと聞いた事がある。

 サッカーは得点すれば集団で抱き合い喜ぶ。それだけ1点に重みがあり、負けたらサポーターはブーイングするのはそれだけ1試合に重みと生きがいを持ってスタジアムに来ているのであろう。

 僕はサポーター席でサポーターになった事はない。だからブーイングなんて……と思う。選手も皆、悔しいのだ! イヤ俺らの方がもっと悔しいんだと思っている。しかし、それは立場が違う。

 世の中が変われば、普通だった事も異常になってしまう。

 昔は相手を挑発する言葉は、プレーヤーにとって武器のひとつであった。

 その言葉に対して暴力で返せば、暴力をした側が退場というルールで罰せられた。今はその言葉にも退場が出る時代になった。

 上手い選手はファウルでも止められない。だから相手を止めるために言葉を使った。それも本来なら使いたくない言葉を。

 それは普段、ピッチから離れれば絶対に使わない言葉をだ。それだけ本当にサッカーの上手い選手がいた。止められない選手への戦術的行為が言葉であった。

 世の中が変わればサッカーも変わる。移り変わりの早い世の中に順応しなければいけない。こんな状況で闘うのは簡単ではない。

 ただ変わるのは良いが、信念だけは変えないでいたいものだ……。

2020年10月15日
三浦泰年
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