攻撃の物足りなさという意味では、やはり注目されていた久保が今ひとつ輝けていなかった印象だ。まだ19歳の選手に、厳しい評価も多いようだけど、これもやはり期待が大きいからこそ。実際、もう少し効果的なプレーはできたはずだ。
いったん足もとにボールをもらえば、独特のリズムのタッチで敵を翻弄してしまう。ボールを持ったらやれるのは分かったが、敵もそう簡単にフリーでやらせることはしないから、ボールを持っていない時にどういう動きをするのかが重要になってくる。やはり自分一人で打開するのは難しいし、そのためにも周りに生かされる術を身に付けていくことが必要だ。
久保は周りに生かされる術を身に付けていくことが必要だ
まだまだ森保監督からの信頼を完全に勝ち取ったとは言い切れない状況で、ピッチ上での存在感を見ても、周囲からどんどんボールが集まってくるわけでもない。持っている才能を活かすためにも、まずはチームメイトとの関係を構築して自分がプレーしやすい環境を作ることだ。ボールを持った味方が、まず久保の姿を探すようになれば、自然と存在感も増してくるはず。そういう状況になってはじめて、起点になり、決定打も放てるアタッカーになれると思うね。