【釜本邦茂】欧州遠征で見えた「二つの武器」と「残念なポイント」。そして注目の19歳の評価は…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年10月16日

守備が良かったぶん、攻撃の物足りなさが…

日本代表の欧州遠征は1勝1分けに終わった。選手は、左から伊東、吉田、久保。写真:龍フェルケル/Getty Images

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 欧州遠征の2試合目はコートジボワールを相手に植田直通の劇的なヘディングシュートで勝利を収めたわけだけど、この2試合を通じて日本代表の現状がいろいろと見えた。まあ、収穫と課題がはっきりしたという意味では意義のある2試合だったんじゃないかな。

 初戦のカメルーン戦がかなり相手に支配される展開だっただけに、2戦目のコートジボワール戦は積極的に自分たちのペースに巻き込もうという気持ちは見えた。とりわけ右サイドの伊東純也はしっかり戻って守備をして、さらに自ら仕掛けたり、スペースに走り込んでサイドを打開するなど、攻守両面で貢献度の高い働きを見せていた。あの縦への突破はアフリカの選手でもなかなか止められなかったし驚異的。日本の大きな武器になりそうだ。

 ただ、だからこそ中でクロスが合わない場面が多かったのは残念なポイント。まずクロスへの入り方が良くないし、そもそも入り切れていない場面もあった。あれでは、伊東の速さが宝の持ち腐れになってしまう。ニアに入る選手、ファーへ向かう選手、こぼれ球を狙うのは誰なのか――。ゴール前は勝負を分ける重要なポイントだけにしっかり詰めておくべきだ。

 逆にセットプレーではよく形ができていて、コートジボワール戦の植田の決勝点はまさに理想的。ニアに走り込んだ吉田と冨安が相手を引きつけて、ファーに回り込んだ植田がきっちりと頭で叩き込んだ。柴崎の精度の高いクロスも良かったし、セットプレーもまたひとつの確固たる武器と言える。

 もちろん、吉田と冨安は2試合を通じて守備の方でも抜群の安定感があった。真ん中のふたりが落ち着いて要所を締めていたことで、多少押し込まれても大崩れまではしない粘り強さがあった。アフリカ勢相手に2試合連続でゼロに抑えられたのは高く評価できる。

 守備が良かったぶん、やはり攻撃の物足りなさは否めない。伊東のような圧倒的なスピードを持つ選手も定位置争いに割って入ろうとしているだけに、もう一度陣容の見直しも含めて質を上げていってほしいね。
 

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