【韓国メディアの視点】煮え湯を飲まされたハリルホジッチ氏の就任に警鐘も

カテゴリ:日本代表

慎武宏

2015年03月13日

「チーム内での不仲説が絶えず、4年以上定着したことがない」(スポータル・コリア)

監督としての能力を称えつつも、なかには「偏屈な性格」を問題視し警鐘を鳴らすメディアも見られた。(C)Getty Images

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 一方で、ハリルホジッチ監督の招聘に警鐘を鳴らす意見もあった。「“偏屈男” ハリルホジッチ、日本の賭博は成功するか」(『スポータル・コリア』)と題された記事では、こう綴られている。
 
「懸念されるのは、彼の偏屈な性格だ。頑固な性格で外部からの干渉を嫌うため、近年指揮するチーム内での不仲説が絶えず、実際これまで多くのクラブや代表チームを率いてきたが4年以上定着したことがない」
 
 さらに、ワールドカップでは「堅守速攻」でアルジェリアを躍進させたことから、こうも記している。
 
「技術とパスワークを活かした日本のスタイルは、ハリルホジッチが標榜するものではない。彼が目指す戦い方に上手くマッチできないようなら、2018年のロシア・ワールドカップを見据える日本にとっては、不安要素になりかねない」
 
 いずれにせよ、ハリルホジッチ監督が日本代表をどう変えるのかに、韓国の人々が注目しているのは間違いない。「日本サッカーの司令塔を引き受けたハリルホジッチ、8月に韓国と対戦」(『聯合ニュース』)、「シュティーリケ監督とハリルホジッチ監督の知略戦が予想される」(『エクススポーツ』)など、今夏に中国で開催される東アジアカップに触れた報道も見られた。
 
 宿命のライバル・日本を、因縁のハリルホジッチ監督が率いる――。13日の就任会見を経て、韓国内でも新生日本代表への関心はさらに高まりそうだ。
 
文:慎 武宏(スポーツライター)
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