今回実力を試されるのが板倉と中山。コパ・アメリカではともに柴崎とコンビを組む
92年度生まれの2人は27~28歳の円熟期に突入。大黒柱にならなければいけない時期を迎えている。日本代表ボランチと言えば、岡田武史監督時代の2008年から2015年アジアカップまで鉄板だった遠藤保仁(磐田)と長谷部のコンビが印象的だが、彼らを超える連係・強度を見せ、ひと回り大きなスケールのコンビになることが強く求められる。
遠藤自身も今夏のインタビューで「日本代表がW杯で優勝やベスト8を超える結果を残すためには、ヤットさんと長谷部さんは超えなきゃいけない存在」と強い自覚を口にした。今回のカメルーン・コートジボワール2連戦をその布石とすべく、柴崎と遠藤は欧州で体得したデュエルの強さとインテンシティの高さを存分に発揮したいところだろう。
とはいえ、今回は親善試合。新戦力をトライする場も設けられるだろう。そこで実力を試されるのが板倉と中山だ。2人は2019年コパ・アメリカ(ブラジル)にA代表として参戦。中山はチリ戦、板倉はウルグアイ、エクアドル戦でそれぞれ柴崎とボランチコンビを組んでいる。しかし、リズムを掴む前に世界の迫力と鋭さに翻弄された苦い経験がある。それを教訓にして、屈強なアフリカ勢と対峙しても真っ向勝負できる冷静さと落ち着きをまずは見せるべきだ。
遠藤自身も今夏のインタビューで「日本代表がW杯で優勝やベスト8を超える結果を残すためには、ヤットさんと長谷部さんは超えなきゃいけない存在」と強い自覚を口にした。今回のカメルーン・コートジボワール2連戦をその布石とすべく、柴崎と遠藤は欧州で体得したデュエルの強さとインテンシティの高さを存分に発揮したいところだろう。
とはいえ、今回は親善試合。新戦力をトライする場も設けられるだろう。そこで実力を試されるのが板倉と中山だ。2人は2019年コパ・アメリカ(ブラジル)にA代表として参戦。中山はチリ戦、板倉はウルグアイ、エクアドル戦でそれぞれ柴崎とボランチコンビを組んでいる。しかし、リズムを掴む前に世界の迫力と鋭さに翻弄された苦い経験がある。それを教訓にして、屈強なアフリカ勢と対峙しても真っ向勝負できる冷静さと落ち着きをまずは見せるべきだ。
悔しい思いをしたコパから1年4か月が経過し、彼らも23歳になった。その年齢は世界基準で見れば、決して若手とは言えない。実際、2002年日韓ワールドカップでボランチを担った戸田和幸(解説者)と稲本潤一(相模原)は当時24歳と21歳だった。ゆえに「自分たちがA代表で絶対に生き残るんだ」という気迫を前面に押し出し、柴崎や遠藤から主力の座を奪うくらいの強烈なインパクトを残せれば、理想的なシナリオだ。
仮に今回アピールできなければ、橋本拳人や国内組の田中碧(川崎)、田中駿汰(札幌)ら後ろに控える面々に蹴落とされることにもなりかねない。それはもちろん柴崎や遠藤も一緒だ。そんな危機感を持って1年ぶりの代表戦に挑むこと。それが4枚のボランチ陣に求められる心構えと言っていいだろう。
取材・文●元川悦子(フリーライター)