【三浦泰年の情熱地泰】金髪でも、指導者に好かれなくても…本質を追求しなければ世界は遠のくばかりだ!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年10月01日

内田選手が引退会見で言った。「世界との差は開いた」と。

世界基準をよく知る内田氏もコーチとして後進の指導に当たる。写真:徳原隆元

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 育成の指導は今後のサッカー界にとって非常に大事になるであろう。

 生まれた時からプロがある時代。プロの存在が普通のように聞こえるが、昔はなかった。生まれた瞬間からボールを蹴らせたい親も増えた。子どもに夢を託すようになった。

 サッカーの普及は急ピッチで進み、2002年日韓共催のワールドカップが大きな影響を与えた。

 幼稚園児からサッカースクールに入れて、小学校では何処でやらそうか悩む。子どもの夢だけではなく親の夢にもなっているのがプロサッカー選手だ。

 僕の時代は学校の成績が悪いと叔父さんでもある監督に「お前らはプロにでもなるつもりか!」と怒られた。今は目指す場所Jリーグというプロリーグがある。

 しかしサッカークラブは塾とは違う。

 塾は隣の人の答案用紙から答えを盗んではいけないが、サッカーは隣の選手から学び、盗んでも良いし、助けることもできる。

 仲間と共に闘うことだ。仲間を助けて、思いやって、目標の勝利に向かって一所懸命ひとつになることだ。

 そんなスポーツを塾のように新しいチームを探すようになっている育成の未来は大丈夫なのか?

 日本のサッカー界だけではない。国全体がひ弱になり、厳しさを否定する形になっている。

 これからは、いかにして強い大人に厳しく育てていけるか、だと僕は思う。苦労をさせてはいけないルールになっていく子供たちにどのようにして苦労をさせ、苦労を知ってもらい、厳しい世の中に負けない大人に育てるか?

 苦労とは家庭環境や経済的な苦労のことではない。ハングリーでも心のハングリー、ハングリー精神のことだ。

 8月いっぱいでスパイクを脱いだ内田選手が引退会見で言った。「世界との差は開いた」と。そして、同じスポーツではないと……。

 誰もがここ何年かで世界に近づいたと思っていたサッカー界が、だ……。

僕もブラジル・サンパウロで生活し、日本へ戻り、何か違和感があった。サッカーを観戦しても、どこかしっくりこない感覚があったからだ。

 試合の戦術、技術のレベルはブラジルにも近づいていると感じたのに、試合を見た時の興奮度やドキドキ感の違いを毎回、感じていた。

 これは我々にとって危機的状態なのかもしれない。

 だから世界で通用する選手をもっと教育して、日本で育てなければいけない。17歳までは、日本で独自のサッカー教育をやらなければいけない。

 言うべき細かいことはたくさんあるが、間違いなくこのままではいつかはワールドカップへ行けなくなる日が来てしまう。

 そう思わなければ、上手くいっているように思えるだけに、この危機的状態は変えられない。

 自分のやれることは何か? 整理して前進しなければ。

2020年9月30日
三浦泰年
 
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