欧州主要リーグの『5人交代制』継続は当然。次に議論になるのはベンチメンバーの数か

カテゴリ:Jリーグ

二宮寿朗

2020年09月24日

ルール継続はチーム力の向上につながる

 次の議論として出てくるのが、ベンチメンバーの数である。
 
 現状の上限7人では5人交代だとフィールド選手をほぼ使い切ることになる。選手の選択肢を増やすことが5人交代を促進する効果があると考えれば7人ではやはり少ない。セリエAの12人とまではいかないまでも1、2人くらいの増加はあって然るべきだ。
 
 こうなると「選手層の厚いチームが有利になる」という声は出てくる。確かにその部分は否めないが、ここは発想の転換をしてもらいたい。選手層の薄いチームであっても、若い選手にチャンスを与えて経験を積ませることが、ひいてはチーム力の向上につながる。
 
 例えばJ2の愛媛FCは再開初戦(6月27日)の徳島ヴォルティス戦でハーフタイムに3人を一気替えして3点ビハインドから逆転勝ちしたことで驚かせ、第8節終了時点で23選手を起用している(同時点で首位を走る長崎と同数)。総力を引き上げることによって「層が厚い」に近づけていけばいいというコンセプトなのだろう。
 
 超過密日程の影響もあってか、今季のJリーグは怪我人が多くなっている印象だ。選択肢が増えれば現有戦力を有効活用でき、出ずっぱりの選手を休ませることもできる。出場時間をコントロールすることで怪我のリスクを少しでも抑えられる。
 
 メンバーを上手くローテーションさせて、誰が出ても変わらずチームの力を発揮させていく。そういう時代に本格的に入ってきたのだと考えると、もう後戻りはできない。
 
文●二宮寿朗(スポーツライター)
 
※『サッカーダイジェスト8月27日号(同12日発売)』より転載
 
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