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【大分】機能しなくなった“片野坂スタイル”、ボランチコンビのベンチ外…一体何が起きているのか?

カテゴリ:Jリーグ

柚野真也

2020年09月11日

来季を見据えて勝利と選手の成長の両方を実現するサッカーを目指す

湘南戦で今季初ゴールを挙げた島川。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 片野坂監督は、「コンディションのいい選手を優先する」と明言しており、前述の2人は試合に出られる状態でないとの判断だろう。現在は島川俊郎やDFからコンバートした羽田健人を先発で起用。ともに最終ラインの前で左右に幅広く動き、ピンチの芽を摘み、セカンドボールを回収する。ケガから復帰した前田凌佑もバランス感覚と献身性があり、捨てがたい武器を持っている。

 三者とも強固なセンターラインを築くことができる人材なのは間違いないが、ボールを散らし、決定的なパスを通すのは難しい。チームメイトから評価の高い佐藤和弘は長短のパスを駆使して中盤の底からゲームを作る司令塔タイプであるが、前線やサイドはシンプルに攻め、中央を堅く守りたい指揮官の意向に向かないのかもしれない。
 
 ともあれ、指揮官としてはダブルボランチの穴は、既存の選手で埋め、チームとしての一体感を重視したいところだろう。週末だけでなく、平日開催の試合が続く9月の戦いを終えれば、PDCAサイクルの下でじっくりチームを作れるはずだ。目指す方向は明確であり、J1定着に向けて来季のことも考えて、チーム作りを取り組んでいるのは間違いない。

 幸い今季は降格がない。来季を見据えて勝利と選手の成長の両方を実現するサッカーを目指すのは悪くはないはずだ。今後の戦いを見守りたい。

取材・文●柚野真也(フリーライター)
 
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