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「正直、悔しかった。でもね…」G大阪、倉田秋の芸術的ゴラッソに見た“ナンバー10の矜持”

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年09月06日

ルーキー山本は「秋くんがずっと気に掛けてくれた」と感謝

 この日は怪我をしたアンカー矢島の代役として、大卒ルーキーの山本悠樹が先発に抜擢された。J1では初となるスタメン起用に応え、貴重な同点ゴールを挙げるなど奮迅の働きを見せたのだ。

 倉田は「(山本に対して)なんも気は使ってないですよ。持ってるものは素晴らしいんやから、試合でそれを出してくれ。伝えたのはそれだけで、しっかりやってくれましたね」と評したが、山本に話を聞くと、少し内情は違ったようだ。

 22歳の新鋭は「試合中はずっと秋くんが気に掛けてくれてた。もっとチャレンジしてボール受けていいよとか、ピッチのなかで声をかけてもらって。本当に助かりました」と感謝しきりだ。どんな状況でもチームの勝利のために最善を尽くし、周囲に常に気配りができる。でもそれを誇示などはしない。新人の口から漏れてきた、実に倉田らしいエピソードだ。

 はたして次節の柏レイソル戦で、倉田は2戦連続のスタメンを飾れるのか。それは誰にも分からない。

「先発じゃなくて悔しい、という気持ちは正直あったけど、自分を見つめなおす良い時間にもなったんですよ。求められてるのはハードワークと、ゴール前での仕事。それを出していければ、おのずとスタメンに返り咲けると思うんです。自分を信じてやるだけですね」

 31歳の背中は、かなり渋みが増してきたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】倉田秋が仙台戦で決めた芸術的ゴラッソはこちら!
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