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【川崎】「まず思ったのは『何をするんだっけ?』」中村憲剛が復帰戦前の高揚と緊張を告白。「神様が本当にいるのなら…」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年08月30日

【写真】約10か月ぶりの復帰戦に懸けた思い(全文)。中村憲剛がチョイスしたプレー写真も

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

: サッカーの神様が本当にいるのなら、去年同じ場所で負ったあの怪我は今日のこの素晴らしい時間を味わうための、プレーする幸せを、楽しさをもう一度この年齢で噛み締めるためのものだったのですか?と聞きたくなるくらいプロ生活18年目になる39歳のサッカー人生の中で3本の指に入るくらいの本当に最高の時間でした。  前日にメンバーが発表され、ここ数ヶ月漠然としてた「試合」というものが急にリアリティを持って眼前に迫ってきたような感覚になりました。 そこからはシミュレーションに次ぐシミュレーションでした。10ヶ月離れていた自分はプレーをちゃんと出来るんだろうか、みんなの期待に応えることは出来るのだろうか(プロモ部がダンディ坂野さんを急遽呼ぶし。苦笑) 刻一刻と時間が進んでいく中で、考えすぎて夜も眠れなくなるんじゃないかと思いましたが、最終的に「ウダウダ考えてもしょうがない。流れに身を任せ、楽しもう」と思ったらすぐに眠れました(笑)  朝起きた時、この10ヶ月とは違う空気が流れていました。久しぶりに味わう「試合の日の朝」の雰囲気でした。今思えば緊張してたのかもしれません。「そうそうこの雰囲気だな」なんて余裕を感じてるフリをしてました(苦笑)  ミーティング会場から等々力までのバスの道、等々力に到着してからのロッカーまでの動線、ああこういう感じだったなぁと感慨にふけりながらロッカーに着いてまず思ったのは「何をするんだっけ?」と(苦笑)  ウォーミングアップに入ってすぐオーロラビジョンで流れたロッテさんによる動画。聞いてなかったのでかなりビックリしました。そして、流れだしたところですぐ目を逸らしました。あんなの泣くって。アップに集中できなくなるわ。  そして交代でタッチラインに立った時のみなさんからの拍手は一生忘れません(その時一緒に入った小林と肘タッチしようとして息が合わなかったのはお約束)。人数は5000人でしたが、俺には満員の等々力の時と同じ拍手に聞こえました。 いつも通りの温かくそして背中を押してくれる拍手。チャントが聞こえないのは寂しいかもなとベンチに座った時思いましたが、そんなことは微塵も感じさせないくらいの声援が俺には確かに聞こえました。  10ヶ月経っても等々力はやっぱり最高でした。 本当に。  去年の11月の試合で終わらなくて良かったと心から思います。止まっていた時間が動き出したという表現を聞いたことがあります。そんなこと本当にあるのかなと思ってましたが、本当にありました。  サッカー選手・中村憲剛の時間は去年の11月でやっぱり止まってたんだなと今日タッチラインに立った時に改めて感じました。 そして、みんなのサポート、後押しのおかげでまたリスタートすることができました。  家族、チームメート、チームスタッフ、クラブスタッフ、スポンサーの皆さまそしてサポータのみなさん。みんながいたからこそここまで頑張れました。みんながいなければここに戻ってくることはできませんでした。とにかく、みんなに自分がプレーする姿を見せたい一心でやってきました。  みんな、本当にありがとうございました。  帰り道、すぐに妻に電話をして、子どもたちの声を聞きました。今までに聞いたことのないテンションで話す子どもたちの声を聞いた時に、怪我をした日の帰り道の車内の空気を思い出しました。そして、あの日から今日までずっと子どもたちは子どもたちなりに気を使ってくれてたんだなと、共に戦ってくれてたんだなと思いました。  子どもたち、そしてずっとそばで支えていてくれた妻にもう一度プレーする姿を見せれて本当に良かったと思います。 本当にありがとう。  ようやくスタートラインに立つことができました。改めて等々力は最高でした‼︎  またすぐ試合が来るのでみんなでいい準備をしてのぞみたいと思います‼︎  感謝‼︎  #前十字靭帯損傷 #9ヶ月

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