相手を見てプレーする先輩たちに導かれて
正解やセオリーが分かりづらいサッカーだからこそ、対応をより大切にしなければならない。一方で正解がないからこそ、形に頼る指導者、選手がいることも理解できる。
内田は鹿島で相手を見てプレーする先輩たちに導かれた。シャルケではバイエルン・ミュンヘン戦、ドルトムント戦など、不自由さの中で考えさせられる機会に恵まれた。“木ではなく森を見る目”になっていた。
今、日本代表を率いる森保一監督は「対応力」をチームコンセプトのひとつに掲げている。ブラジル・ワールドカップの反省から「次はチームを変えられる存在に」と期していた内田がもし万全だったら、きっと今の時代でも求められていただろう。
そんなことを想像すればするほど何とも言えない気持ちになる。しかも、プレーを見られるのは、23日のG大阪戦しか残されていない。
引退表明の翌日、顔を合わせた時に「23日、試合に来る?」と声をかけられた。うなずくと、「分かった」と返ってきた。
やっぱりタメ口だった。
種をまいて、勝利を収穫する内田篤人の真髄をしっかり目に焼き付けたい。
文●内田知宏(報知新聞社)
【PHOTO】32歳で引退の内田篤人。右サイドを駆け抜けたキャリアを厳選ショットで振り返る!
内田は鹿島で相手を見てプレーする先輩たちに導かれた。シャルケではバイエルン・ミュンヘン戦、ドルトムント戦など、不自由さの中で考えさせられる機会に恵まれた。“木ではなく森を見る目”になっていた。
今、日本代表を率いる森保一監督は「対応力」をチームコンセプトのひとつに掲げている。ブラジル・ワールドカップの反省から「次はチームを変えられる存在に」と期していた内田がもし万全だったら、きっと今の時代でも求められていただろう。
そんなことを想像すればするほど何とも言えない気持ちになる。しかも、プレーを見られるのは、23日のG大阪戦しか残されていない。
引退表明の翌日、顔を合わせた時に「23日、試合に来る?」と声をかけられた。うなずくと、「分かった」と返ってきた。
やっぱりタメ口だった。
種をまいて、勝利を収穫する内田篤人の真髄をしっかり目に焼き付けたい。
文●内田知宏(報知新聞社)
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