Q３
チームの最大の強みと懸念材料は？
　主力の平均年齢が20代前半と若く、チーム全体がエネルギッシュ。坪井らベテラン陣も彼らに負けず成長を続ける。なおかつチームとしてのスタイルが確立されているのも強み。しっかり守備を固めてボールを奪うと、弾けるように相手ゴールへ向かう。昨季Ｊ２で勝点１０１、１試合平均約２点を奪ったアタックには自信を持つ。

　一方の懸念材料は、前線３人が総入れ替えになる可能性があること。果たして、昨季以上の攻撃を見せられるかどうか。もちろん新加入選手が期待に応えられれば、昨季以上の爆発を十分期待できる。
 
Q４
今季の目標は？（順位、勝点、残留、三冠など）
Ｊ１定着と…

　クラブは残留よりも先、「Ｊ１定着」を目標に掲げる。とはいえ現実的には「残留」を狙いそうだが……選手たちもそんなに低い目標設定はしていない。今季加入した山田は「Ｇ大阪、広島、それに浦和と、一度、降格したクラブが這い上がってＪ１で優勝もしている。湘南もそれができる」と語る。それは多くの選手が実現できると思っている“現実的な夢”でもある。
 
Q５
目標達成へのポイントとキーマン
ブルーノ・セザル、アンドレ・バイア
 
　Ｂ・セザルはセパハン時代の12年シーズン、ACLで７試合・５得点を決めている。他にもUAEなどアジアでのプレー経験が豊富なのは心強い。

　Ａ・バイアはフェイエノールトなどで実績を残し、守備の要として期待される。ブラジルではかなり有名な選手で、今季の“隠れた大物”のひとり。「日本でプレーするのが夢だった」と語るふたりがチームを牽引できれば、上位進出も見えてくる。

　二人に触発されて19歳のアリソンが覚醒すれば、もはや百人力だ！

文：塚越 始（サッカーダイジェスト編集部）