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橋本の移籍、東の長期離脱、鳥栖戦の想定外の事態。誤算続きのFC東京に希望の光を照らす“若手6人柱”とは?

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2020年08月03日

ここで大化けできるか否かで今後のプロキャリアが…

大卒ルーキーのひとり、中村帆高もキーマンのひとりか。写真:サッカーダイジェスト

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 希望の芽となるひとり目は、プロ2年目でCBの渡辺剛(23歳)。すでに主力を張っている彼に期待したいのはなにより、セットプレーでの得点だ。柏戦、鹿島戦で1ゴールずつ決めているが、目指すは二桁。自慢のヘッドでチームの得点源になれれば、相手に与えるプレッシャーは計り知れない。

 2~4人目は、今季開幕から公式戦に絡んでいる大卒ルーキー3人(安部柊斗=22歳、紺野和也=23歳、中村帆高=22歳)。中盤の主軸になりつつある安部はまずプロ初ゴールを奪いたい。プロである以上求められるのは結果で、その意味でも得点に絡む活躍が自身の成長のためにも必要だ。

 同じく紺野もゴールが欲しい。テクニカルなドリブルはまずまず通用するが、どうもプロの舞台ではエリア付近での怖さが物足りない印象だ。得点力を高める鍵のひとつはミドルシュートの精度か。少なくとも、高い確率で枠に飛ばして相手に冷や汗をかかせたい。

 安部と同じ明治大からFC東京に加入した中村は、ここまで室屋成、小川諒也とローテーションで左右のサイドバックをこなしている。守備の強度はそれなりに高い一方、仕掛け、崩しの局面での工夫が足りない。攻撃面で大きな違いを作り出せるようになれば、より重要な戦力になれるはずだ。
 
 5人目は、FC東京の下部組織出身でプロ4年目の内田宅哉(22歳)。昨年末の手術の影響で今季はリハビリスタートだったが、そのハンデをものともせず練習でアピールすると、鹿島戦では左サイドハーフでスタメン出場を果たした。昨季までJ1での出場実績がわずか3試合も、長谷川監督の信頼を掴んだかのように見える今季はここから出番がさらに増えそうだ。早い段階で目に見える結果を残し、アカデミー出身組の意地を示したい。

 最後のひとりは、内田と同じFC東京の下部組織出身のFW原大智(21歳)。J3リーグで得点王に輝いた昨季の活躍を受け、今季はJ1でブレイクの予感がある。ここで大化けできるか否か。今後のプロキャリアを占ううえで重要な局面に差し掛かっていることを、「僕もそう思います」と本人も十二分に承知している。

 191センチの長身に目がいきがちだが、最大の特長は下部組織時代から磨いてきた裏への抜け出し。空中戦、地上戦とも難なくこなす柔軟性を備えてフィニッシュワークが多彩な原は、センターでもサイドでもプレー可能なぶん起用される確率が高いかもしれない。鳥栖戦で今季のJ1初ゴールを決めた原。今は少量ながら、彼の背中を押す風は確実に吹いている。

 若手の部類に入る彼ら6人がFC東京を支える新たな“柱”になれれば──。FC東京はより力強いチームに生まれ変わるはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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