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久保建英にオススメの移籍先は? スペイン人戦術アナリストに訊く「ポゼッションスタイルより、むしろ…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

アドリアン・ブランコ

2020年08月01日

スペイン国外のクラブのメリットとデメリット

右サイドを主戦場とする久保に適したクラブは?(C) Getty Images

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 スペイン国外のクラブでは、早い段階から興味を示していると伝えられるミランは、ステーファノ・ピオーリ監督の下でチームが生まれ変わり、ヨーロッパリーグに出場するという利点もある。ただスペインとイタリアは文化が似ているといっても住む国と主戦場とするリーグが変わることは事実で、その点をどう評価するかだろう。

 プレースタイルの相性を考えればアヤックスも魅力的なオプションだ。攻撃的なサッカーは伝統として根付いており、さらに攻撃の要だったハキム・ジイェフがチェルシーに移籍し、久保は格好の後釜になりうる。ただエールディビジの競争力はラ・リーガやセリエAと比べて見劣りし、その点がこの19歳の成長を考慮するうえで小さくないハンデになる。
 
 ラ・リーガでは他にレアル・ソシエダ、セビージャ、ベティスといったクラブが候補に挙がっている。ベティスにはこちらも新監督のマヌエル・ペジェグリーニが強く獲得をプッシュしていると伝えられているが、ナビル・フェキルの存在が良くも悪くもチーム戦術を左右しており、久保の活躍の幅を狭めてしまうかもしれないのがマイナス材料。レアル・ソシエダとセビージャはベティス以上にポジション争いが熾烈だ。

 いずれにせよ、マドリーが重要視すべきは、出場機会を確保できるかどうかと能力を発揮できる環境が整っているかどうかの2点。ここまで争奪戦が過熱しているのは、それだけ市場の評価が急上昇していることの何よりの証だ。

 マジョルカがそうだったように、久保がプロのフットボーラーとして次なるステップを踏むことができるチームを選ぶのを期待したい。

文●アドリアン・ブランコ(戦術アナリスト)
翻訳●下村正幸


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