コロナ騒動に揺れた名古屋のいま――。柏戦に向けた“クラブの努力”と“萎えない闘志”

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2020年07月31日

「どんな困難にも崩れない強さを見せていかねば…」

3連勝中と好調の柏をホームに迎える。指揮官はいつも通りの勝ちに行く姿勢を強調する。写真:徳原隆元

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 それでも感染者が出てしまったというのは、全国で加速度的に感染者が増加している昨今の情勢では不可避なものだったと言える。そして残念なことに、名古屋がその最初の事例になったということでもある。

 現場サイドとしても、複数回のPCR検査を受けられたことは安心材料となったとともに、「自分が陽性だったらどうしようというのは、本当に怖さはありました。自分にも家族がいますから」という中谷の正直な感想もまた同様に存在する。

 村井チェアマンが明言した「状況は本人に感染の責があるわけではなく、新型コロナウイルスの難しさを改めて再認識する次第」という言葉は、コロナ禍における忘れてはならない基本姿勢であるべきだ。
 
 試合前日の31日にはJリーグの公式検査も行なわれ、8月1日は豊田スタジアムで予定通り、5000人以下の制限付きの有観客試合が開催される見通しだ。第6節の大分トリニータ戦で負傷者が続出した名古屋は、そういった部分でのマネジメントも並行して行ないつつ、3連勝中と好調の柏を迎え撃つ算段を練る。

 マッシモ・フィッカデンティ監督は、「どんな困難にも崩れない強さが今季は求められる。そういうところを見せていかねばならない」と覚悟を示し、「相手の良いところを出させない、こちらが終始主導権を握る試合をしなければ」と、いつも通りの勝ちに行く姿勢を強調した。

 中谷も厳しい質問に真摯に答えながら、「今までの流れを続けて、勝ちに持っていって上位に食いつく。この順位をキープしなければ」と気迫を見せる。コロナ禍の真っ只中に置かれても、名古屋の闘志は萎えてはいない。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
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