「それこそ最近の建英みたいな感じで」ブンデス移籍に挑む遠藤渓太の決意表明

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年07月27日

「活躍した時は、良いように書いてもらえたら」

下部組織から横浜一筋で、昨季はリーグ優勝も経験。「僕ができる恩返しはドイツで結果を残して活躍する事だけ」。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 新天地ではまず自分の存在をアピールしなければならない。熾烈な競争が待ち受けており、昨夏にベルギー移籍した天野純も「欧州に移籍した日本人選手には、最初はボールが回ってこないと聞いていたけど、本当にそうでしたね。マジで全然パスがこない(笑)。このアジア人には絶対に渡さない、みたいな感じ」と振り返る。そうしたシチュエーションに直面したらどうするか?

「ボールが回ってこないなら、相手から奪って自分の好きなようにプレーするとか。“こいつに集めよう”と思ってもらえるように、それこそ最近の建英みたいな感じで、圧倒的に自分の実力を見せれば、自ずと周りの対応も変わってくると思う。どっちにしても、そのためには結果が必要になってくると思うので、信頼を得られるまでやればいい」

 目指すべき選手の理想像について聞かれれば、「毎シーズン、二桁ゴールできるような得点力のあるアタッカー」と答える。さらに「アシストの精度が高ければ高いほど、自分のドリブルも逆に活きてくるはず。パスも出せる選手になりたい」と抱負を語る。

 昨季は11位と中位に甘んじたウニオン・ベルリンを、ゴールやアシストといった決定的な仕事で上位に引き上げることができれば、市場価値も高まり、さらなるステップアップにつながるはずだ。
 
 会見の最後は、集まった報道陣に向けて、少しだけはにかみながら、次のように締め括った。遠藤の人柄が滲み出る言葉だった。

「僕が活躍したら、その記事を書いてくださるのはみなさんだと思うので、今後とも引き続き、よろしくお願いします。活躍できなかったら、なにも書いてもらわないで結構なので、活躍した時は、良いように書いてもらえたら嬉しいです」

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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