横浜戦は相手の特徴に合わせた戦略が見事に機能
様々な差異はあれど、目指すサッカーと現実とのバランスを厳密に見極めながら勝点を得ているプロセスは、2018年とどこか似ているように思うし、ゆえに同様の躍進も期待してしまう。
そして今回の横浜戦だが、相手の特徴に合わせた戦略が見事に機能した。横浜は3トップの両翼がサイドに張り出し、センターバックとウイングバックの中間でポジションを取ってくるため、札幌としても守備時に3バックを4バック気味に変えて対応することが多かった。
加えて、この試合では内側にグッと絞って位置的優位を得ようとする左右のサイドバックや、流動的に位置を変える中盤インサイドの選手にも、マンツーマンディフェンスで対応。相手が位置的優位を作ろうとしてもマンマークにしてしまえば優位性は消滅するわけで、前節に横浜FCも採用していた戦略をうまく落とし込んで封じたのだ。
そして今回の横浜戦だが、相手の特徴に合わせた戦略が見事に機能した。横浜は3トップの両翼がサイドに張り出し、センターバックとウイングバックの中間でポジションを取ってくるため、札幌としても守備時に3バックを4バック気味に変えて対応することが多かった。
加えて、この試合では内側にグッと絞って位置的優位を得ようとする左右のサイドバックや、流動的に位置を変える中盤インサイドの選手にも、マンツーマンディフェンスで対応。相手が位置的優位を作ろうとしてもマンマークにしてしまえば優位性は消滅するわけで、前節に横浜FCも採用していた戦略をうまく落とし込んで封じたのだ。
そして前線にはいわゆる「9番スタイル」のストライカーは配置せず、機動力のある選手を並べて横浜のパスワークをけん制。それと同時にこうした選手たちを、高くラインを設定する横浜DF陣の背後へ走らせ決定機を窺った。オフサイド回数が8だったことからも、この日の攻撃面での狙いが見て取れる。
攻撃的サッカーという理想と、日程面などを考慮しての現実。そして相手の特徴を消し、逆手にとる戦略性。その3つをバランスよく織り交ぜて戦う2020年版の“ペトロヴィッチスタイル”。今後の戦いぶりにさらに注目が集まりそうだ。
取材・文●斉藤宏則(フリーライター)
【J1第7節PHOTO】札幌3-1横浜|荒野が1G1Aの大活躍で昨季王者に勝利!札幌はリーグ再開後6戦負けなし!
攻撃的サッカーという理想と、日程面などを考慮しての現実。そして相手の特徴を消し、逆手にとる戦略性。その3つをバランスよく織り交ぜて戦う2020年版の“ペトロヴィッチスタイル”。今後の戦いぶりにさらに注目が集まりそうだ。
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