――いわゆる「食育」は、スポーツの世界では一般的かと思いますが?
「たしかにトレーニング後にすぐタンパク質を摂ろう、というのは栄養学の常識です。それは間違いではありません。ただ、全員同じでよいのでしょうか。例えば牛乳を摂るべきと知ってはいても、苦手な人、アレルギーの人だっていますよね。替わりにどんな食材で補えばいいのか? 乳製品で太りやすい体質の人は、それを意識しないでよいのか?
体質だけじゃありません。それぞれ生活習慣・環境も違いますし、目標、目的だって違います。“体質”と“今”と“目的”、この3つをもとに、よりパーソナライズしたものを提供するべきと考えたわけです」
「よく肉離れになる。寝つきが悪い。最近疲れやすい、などさまざまです。選手の遺伝子情報も見ながら、食事のアドバイスをしていきますが、長くプレーをしたいというベテランも、スピードを上げたいという部活生も同じで、食事で解決・改善できる部分は多いと感じています。最適なトレーニングメニューを提供できるように準備もしていますが、両方を実践すればより効果的ですね」
「アドバイスの質の高さは多くの選手や保護者の方から定評がありますし、自信があります。ただ、最後は選手次第。私たちはどんな有名な選手でも使用をお願いしたりしません。先ほどお話した通り、本人の意志がなければ、このサービスを提供する意味がないからです。自身の目標、目的のために頑張れるなら、ぜひ相談してほしいですね」
勝負の世界ではよく聞く格言である。遺伝子という情報をスポーツの世界でどう活かすのか、〝ユアプロ〞はそのひとつの答だ。
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