「それが実は、“延命”にもつながるんじゃないかな」
2月23日の神戸との開幕戦では、昨季までのボランチではなく、自身が最も好むトップ下で出場した。もし再開後もトップ下での起用となれば、それも俊輔にとってプラスに働くに違いない。
そこでふと思い出したのが、同じトップ下起用となった、磐田時代の昨年開幕前のインタビューで発した言葉。「高い位置で守備をして、高い位置でゲームを作って、決定的なパスを狙う。それが実は、“延命”にもつながるんじゃないかな」。
その時、俊輔がイメージする選手として挙げたのが、ブレッシャ時代の元イタリア代表MFロベルト・バッジョだった。膝に爆弾を抱えながら、年齢も30代後半に差し掛かりキャリアの終盤を迎えていた当時のバッジョ。運動量こそ乏しかったものの、ファンタジスタの名をほしいままにした抜群の技術とアイデアで、周りの良さを引き出し、さらには自らもゴール前で抜群の決定力を誇った。なかでも絶妙なワンタッチプレーは誰をも魅了した。
チーム事情の違い、それに伴うタスクの違いはあるにせよ、俊輔が今も思い描くイメージにそう大きな相違はないはず。過密日程でより多くの出番も予想される今季。俊輔にはあの往年のバッジョのような華麗で、誰をも魅了するプレーを期待したい。
文●垣内一之
【PHOTO】「伝説のFK弾」も!中村俊輔のキャリアを厳選フォトで振り返る 1997~2020
そこでふと思い出したのが、同じトップ下起用となった、磐田時代の昨年開幕前のインタビューで発した言葉。「高い位置で守備をして、高い位置でゲームを作って、決定的なパスを狙う。それが実は、“延命”にもつながるんじゃないかな」。
その時、俊輔がイメージする選手として挙げたのが、ブレッシャ時代の元イタリア代表MFロベルト・バッジョだった。膝に爆弾を抱えながら、年齢も30代後半に差し掛かりキャリアの終盤を迎えていた当時のバッジョ。運動量こそ乏しかったものの、ファンタジスタの名をほしいままにした抜群の技術とアイデアで、周りの良さを引き出し、さらには自らもゴール前で抜群の決定力を誇った。なかでも絶妙なワンタッチプレーは誰をも魅了した。
チーム事情の違い、それに伴うタスクの違いはあるにせよ、俊輔が今も思い描くイメージにそう大きな相違はないはず。過密日程でより多くの出番も予想される今季。俊輔にはあの往年のバッジョのような華麗で、誰をも魅了するプレーを期待したい。
文●垣内一之
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