【鹿島】小笠原らを温存し、フレッシュなメンバーで水戸に勝利

カテゴリ:Jリーグ

五十嵐創(サッカーダイジェスト)

2015年02月14日

試合運びとコミュニケーションは詰めが必要。

「ゴールにこだわりたい」と言う中村。左MFで起用されたが、タイミングよく中央へ進出して結果を出した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 チーム全体としても、まずまずのパフォーマンスは見せた。キープ力の高い遠藤を起点にサイドから圧力をかけ、ほとんどの時間帯で主導権を握っていたからだ。
 
 前半はオウンゴールの1点のみに終わったが、後半に入ってオープンな展開になると、中盤のスペースを使って、それぞれが高い個人能力を披露。なかでも、「結果にこだわりたい」と言う中村が存在感を見せ、56分には柴崎のパスに抜け出してチームの2点目を決めている。
 
 今季は元日本代表の金崎の加入もあり、2列目のレギュラー争いは熾烈だ。当然、中村もそれは承知しているが、「関係ない」と自分のプレーに集中しており、「中央のほうが自分の持ち味を活かせると思うけど、どこで起用されても応えたい」とモチベーションは上がっている。過去2シーズンの経験で着実に鹿島のサッカーにフィットしてきた印象で、勝負の3年目で違いを見せてくれそうだ。
 
 チームの課題を挙げるとすれば、「戦い方はまだまだ。もっと自分たちで試合を動かしたり、落ち着かせなくてはいけない」(西)という試合運びと、終了間際に喫した失点か。前者に関しては小笠原や曽ヶ端といったベテランが入れば改善されるはずだが、後者に関しては詰めの作業が必要だ。
 
 昌子も「コーチングが上手くできていれば防げていた失点だった」と振り返ったように、水戸の三島にフリーでのヘッドを許した失点は痛恨。最終ラインやボランチとのコミュニケーションを高めていかなければならない。
 
 鹿島は、26日にACL初戦のWSW戦を迎える。昨季のアジア王者を相手に同じようなミスを犯せば、勝機は遠のくだろう。WSW戦までは、残すところ11日。西や昌子らが挙げた課題を改善し、チームの完成度を高めていきたい。
 

CBで先発したファン・ソッコは、「ビルドアップを意識して狙いすぎた。残りの時間で改善していきたい」と課題を述べた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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