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【高原直泰/この一枚】「ハ・ポ・ネ・ス!」のコールが響き渡り、歓喜と怒りが渦巻くファナティックな空間で得たものとは?

カテゴリ:連載・コラム

徳原隆元

2020年06月09日

強烈なプレッシャーと向き合ってプレー

コパ・リベルタドーレスでは、廣山が所属していたセロ・ポルテーニョと対戦。だが、高原は途中交代(65分)、廣山は途中出場(76分)だったため、直接対決はなかった。写真:徳原隆元

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 では、高原は半年という短い期間で、アルゼンチンサッカーから何を得ることができたのか。収穫は、厳しい南米サッカーの風土を肌で感じられたことだと思う。

 ラ・ボンボネーラはサポーターの圧倒的なエネルギーが渦巻き、歓喜と怒りが危ういバランスで保たれている独特の雰囲気が漂う場所だ。サポーターたちは、自らのアイデンティティをクラブに重ね合わせ、チームの勝利をイコール自分たちの成功と考えている。サポーターとチームは一心同体で常に勝利者であることを望んでいるのだ。

 もちろん、どんなチームでもサポーターは選手に対して勝利を期待している。しかし、アルゼンチンで最も人気が高いボカ・ジュニオルスとなると、そのサポーターの思いは強烈である。

 高原は南米のサッカー大国で、日本ではあまり経験することがない、サポーターから発せられる強烈なプレッシャーと向き合い、プレーすることを経験した。この状況は彼の精神面をより鍛え上げ、自身はプロとして試合に勝つ意義を改めて深く知ったのではないだろうか。高原にとってアルゼンチンでの経験は、決して無駄な時間ではなかったはずである。

取材・文・写真●徳原隆元

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