【山形】ここまでの機能をよくぞ詰め込んだ。質実剛健な新クラブハウスが完成

カテゴリ:Jリーグ

嶋 守生

2020年06月06日

「自分がいる間にこれだけの環境が整うとは想像していなかった」(山田)

35人分のロッカーが中央を向き合うラウンド型のロッカールーム。「部室感をなくしたい」という相田社長のこだわりもあってこの形になった。ロッカーはそのまま腰掛けるのではなく、椅子を置いてテーブルとして使うスタイル。選手からの意見で決まったという。写真:shimamorio

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こだわったのは間取りや機能だ。例えば、ロッカールームからは、メディカルルーム、屋内トレーニングルーム、シューズロッカーや浴室にアクセスしやすく、スタッフルームや監督室、食堂からはグラウンドが一望できる。メディアが使う取材エリアやホペイロ用の機能を一箇所に集約させるなどゾーニングもはっきりしていて誰もが使いやすい構造だ。

 他にも選手からの意見でロッカーの形状を決めたり、USBのプラグをつけるなど細かい配慮も多く、利用者目線の様々な要望が叶えられている。

 外観から中身まで質実剛健で機能美重視のデザインとなっており、誰もが使いやすい施設として仕上がっている。

 「自分がいる間にこれだけの環境が整うとは想像していなかった」と話すのは、山形一筋で13年目になるキャプテンの山田拓巳。10畳ほどの狭いリラックスルームで数十人がすし詰めになってミーティングを行ない、選手自身で練習着を洗濯していた時代を知っていて、環境が変わり続けたクラブとともに歩んできただけに、その喜びもひとしおだろう。

「あとは選手がピッチで結果を出すだけだと思います。今まで経験したことがない過酷なスケジュールが待っていますが、この素晴らしい環境の中で、最大限の努力をして、準備をしてリーグ再開を迎えたいです」と再開に向けて意気込んでいた。
 
 過去に例がない超過密日程となる今年のJリーグ。過酷な戦いが待っているだけに、頼もしいベース基地を獲得できたことは何よりも心強いはずだ。

取材・文●嶋守生(フリーライター)

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このクラブハウスで最も大きな部屋となった屋内トレーニングルーム。ロッカールームとグラウンドの距離も近い。これまでマシントレーニングのためにクラブハウスから100mほど歩いて移動していたことを考えればかなりアクセスが容易になった。写真:shimamorio

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