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香川、内田、高原、長谷部…ブンデス1部でプレーした日本人選手の「リアル評」は? ドイツ人記者に訊く【現地発】

カテゴリ:海外日本人

マルクス・バーク

2020年05月18日

香川に続く存在としてバイエルンが獲得に動いたのは――

大迫はこのケルン時代の輝きをブレーメンでは見せられていない。(C)Getty Images

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 現在フランクフルトでプレーする長谷部誠は、日本人選手の最多出場記録(305試合)を持つ。08年に浦和レッズからウォルフスブルクへ加入し、翌年にはブンデスリーガ制覇を経験。ニュルンブルクを経て、14年に移籍したフランクフルトへでも、18年にDFBカップ優勝に貢献した。

 常にチームの中心で、36歳の今も先発メンバーに入ることが少なくない。持ち味の堅実なプレーに加え、フレンドリーで謙虚な性格のために、フランクフルトでは最も人気のある選手のひとりだ。ただ、もっと派手な選手であれば、ドイツにおけるステータスもさらに高かっただろう。

 人気があると言えば、ケルンでの大迫勇也もそうだった。16ー17年シーズンの最終節マインツ戦、87分に大迫が決めたチーム2点目がスタジアムを揺さぶった。このゴールで、翌シーズンの欧州カップ戦出場が決まったからだ。なにしろケルンのファンは、この舞台に出るのを25年間も待っていたのだ。この瞬間に、大迫の名前がケルンのクラブ史にしっかり刻み込まれたのは間違いない。ただ、残念なのはブレーメンではケルン時代のようなパフォーマンスを発揮できていない点だ。
 
 両サイドバックでプレーした酒井高徳は、シュツットガルト、そして降格してしまったとはいえハンブルクでも、手堅いパフォーマンスでポジティブな印象を残した。

 ドルトムントが破格で獲得した香川がいきなりブレイクした1年後、それに続こうとしたバイエルンは、ガンバ大阪のトップタレントと言われた宇佐美貴史をレンタルで獲得した。ブンデスリーガの次の日本人スター選手として歓迎されたが、バイエルンで3試合でしかプレーできずに1年後にホッフェンハイムへ。アウグスブルクとデュッセルドルフでもプレーしたが、ノーインパクトに終わった。

 とはいえ、総じてブンデスリーガにおける日本人選手の評判は上々だ。技術が高く、何より真面目でプロ意識が高く、エキセントリックなチームメイトが少なくないなか、ネガティブに目立つことはほとんどない。それは岡崎慎司、清武弘嗣、細貝萌、酒井宏樹、武藤嘉紀、原口元気、乾貴士、鎌田大地といった選手たちについても、言うことができる。

文●マルクス・バーグ
翻訳●円賀貴子

【著者プロフィール】
長年ドルトムントを中心に取材を続け、ドイツ公共放送の人気スポーツ番組「Sportschau」のウェブ版でドイツ代表番も務める。ドルトムント在住。
 
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