ドログバもベンチに回ってもらうしかなかった――ファイフィールド氏
チームの心臓部である中盤がとりわけ最強だ。
身体能力でも長けているパトリック・ヴィエラ、果敢なスライディングタックルなど身体を張った守りも見せ、豪快なミドルシュートという飛び道具も持つスティーブン・ジェラード、抜群のスタミナとFW顔負けの決定力を持つフランク・ランパードは、攻守に存在感を発揮する。
前線には、ウェイン・ルーニー、クリスチアーノ・ロナウド、そしてティエリ・アンリが並ぶ。垂涎ものの連携や驚愕のドリブル突破も朝飯前で、おそらく自由にポジションを入れ替わりながら、互いにチャンスを演出し合って華麗なトリオだ。
チェルシーの黄金期をリードしたディディエ・ドログバも加えたかったが、セットプレー時の得点能力も含めて穴のない攻撃陣だけに、ベンチに回ってもらうしかなった。
最も人選を悩んだポジションは右SBだ。トレント・アレクサンダー=アーノルドは、昨シーズンからレギュラーを張るリバプールで、アシスト源としても貢献度が高い。だが、最終的には、ガリー・ネビルをチョイスした。
過去20年のうち12シーズンで、高いレベルで、安定した守備を見せ、マンチェスター・ユナイテッドに9つもの主要タイトルをもたらした功績は絶賛に値する。
身体能力でも長けているパトリック・ヴィエラ、果敢なスライディングタックルなど身体を張った守りも見せ、豪快なミドルシュートという飛び道具も持つスティーブン・ジェラード、抜群のスタミナとFW顔負けの決定力を持つフランク・ランパードは、攻守に存在感を発揮する。
前線には、ウェイン・ルーニー、クリスチアーノ・ロナウド、そしてティエリ・アンリが並ぶ。垂涎ものの連携や驚愕のドリブル突破も朝飯前で、おそらく自由にポジションを入れ替わりながら、互いにチャンスを演出し合って華麗なトリオだ。
チェルシーの黄金期をリードしたディディエ・ドログバも加えたかったが、セットプレー時の得点能力も含めて穴のない攻撃陣だけに、ベンチに回ってもらうしかなった。
最も人選を悩んだポジションは右SBだ。トレント・アレクサンダー=アーノルドは、昨シーズンからレギュラーを張るリバプールで、アシスト源としても貢献度が高い。だが、最終的には、ガリー・ネビルをチョイスした。
過去20年のうち12シーズンで、高いレベルで、安定した守備を見せ、マンチェスター・ユナイテッドに9つもの主要タイトルをもたらした功績は絶賛に値する。
逆サイドは、アシュリー・コールで決まり。アーセナルからチェルシーへの移籍で物議を醸したが、プレミアリーグ史上最高の左SBとも言うべき実力に疑いの余地はない。
最終ラインのセンターは、ジョン・テリーとヴァンサン・コンパニの心強いコンビだ。強くて巧く、生来のリーダーでもあった2人は、2000年代中盤から後半にかけて「リーグ最強」と言われたリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのコンビをも凌ぐ実力派だ。
GKはペトル・チェフだ。プレミア史上最多の202試合ものクリーンシートを達成した守護神は、絶対的な安定感をチームに与える。
このベストイレブンを、2012-13シーズンの監督引退を通算13度目のプレミア優勝で花を添えた“サー”・アレックス・ファーガソンが率いるとなれば、無敗優勝も現実的な常勝集団が出来上がる。
◆ドミニク氏が選ぶベストイレブン◆(※右から)
【GK】
チェフ(チェルシー、アーセナル)
【DF】
G・ネビル(マンチェスター・U)、コンパニ(マンチェスター・C)、テリー(チェルシー)、A・コール(アーセナル、チェルシー)
【MF】ジェラード(リバプール)、ヴィエラ(アーセナル、マンチェスター・C )、ランパード(ウェストハム、チェルシー)、ルーニー(エバートン、マンチェスター・U )
【FW】
アンリ(アーセナル)、C・ロナウド(マンチェスター・U)
【監督】
ファーガソン(マンチェスター・U)
文●スティーブ・スタマーズ(Steve Stammers/Daily Mail etc.)
ドミニク・ファイフィールド(Dominic Fifield/The Athletic)
翻訳●山中忍