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【番記者コラム】「琉球=超攻撃」のブランドを作り上げた“琉球のノイアー”と名伯楽の絆

カテゴリ:Jリーグ

仲本兼進

2020年05月01日

「攻め勝つサッカー」は今に受け継がれている

J3優勝を決めたシーズン、アウォーズでも表彰された。左が朴、右が金監督(中央は富所)。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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 その変わらぬプレースタイル、そしてプロ選手としての姿を顕示していたからこそ琉球を指揮することになった金監督は真っ先に朴に直接連絡を入れ、その呼びかけに二つ返事で応答。まもなく沖縄の地に足を踏み入れることとなる。

 朴は言う。

「ジョンソンさんは本当に人をよく見ていますし、いろいろ分かっている。だから長い目で見守って選手のことを信頼してくれているんです。僕のプレースタイルをよく知ってくれていたからこそ、一番の活かし方を見つけてくれたと思います」

 ディフェンスラインを高く押し上るハイライン戦術は朴の特性を活かすには打ってつけで、いわばこのふたりの存在によって「琉球=超攻撃サッカー」のブランドを作り上げたといっても過言ではない。今琉球に所属する選手たちもそのイメージに魅力を感じて加入したのがほとんどである。道筋をつけたところで昨年、金監督のバトンを受けた樋口靖洋監督は「『3-1で勝つサッカー』の継承、そして攻め勝つサッカーの徹底」を目指し今に受け継がれている。
 
 琉球で3シーズン目を迎えた2018年、金監督は朴をキャプテンに任命。これまで築き上げた琉球スタイルを遠慮せず自分の手でまとめろと背中を押した。生ぬるさを感じていたからこそ、あえて憎まれ役を演じ切って締める姿もチームのマインドをひとつにさせる要因となり、11月3日の30節・ザスパクサツ群馬戦において4-2で勝利し、J3リーグ史上最速での優勝を決めた。

 その瞬間、控えめに両腕を挙げて喜びを表現する朴だったが、ピッチサイドで待ち構える金監督の姿が見えると足早に駆け寄って抱擁を交わし、16年から築き上げてきたひとつの集大成に喜びを分かち合った。

 かつて「琉球のノイアー」とも称された朴の型破りなプレーと、GKとしての型が備わっているからこそ、そのスタイルを容認した金監督との強い絆により琉球はJ2の舞台へと上った。主体的な攻撃サッカーがクラブのアイデンティティとなっている現状を思うと、それを根付かせたふたりの功績は大きい。

取材・文●仲本兼進(フリーライター)
 
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