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森保ジャパン再検証<GK編>ポスト川島が重要テーマも欧州組の現状は… 一方で20歳新鋭の潜在能力に絶賛の声も

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年04月29日

川島が絶賛する若き大迫のポテンシャル

コパ・アメリカの初戦・チリ戦でスタメン出場した大迫。4失点したが、若きGKにとっては貴重な国際経験となったはずだ。(C) Getty Images

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 こうした状況を踏まえ、昨年の3月シリーズ以降の森保監督はシュミットを抜擢する回数が増えていく。3月のボリビア戦(神戸)、6月のトリニダード・トバゴ戦(豊田)、エルサルバドル戦(宮城)の3試合は連続でスタメンに起用。9月スタートの2次予選は彼を中心に戦うことも視野に入れていた様子だ。

 とはいえ、ワールドカップ予選経験のない権田とシュミットだけでは不測の事態が起きた時に不安が残る。そこでA代表と東京五輪世代をミックスして編成したコパ・アメリカでベテランの川島を呼び戻し、さらに若手の期待の星・大迫敬介(広島)と併用していく形を取った。川島はロシア大会直後に移籍したストラスブールで第3GK扱いになっていて、ほぼ1年間出場がなかったものの、やはり国際経験値では群を抜いている。その事実は2-2で引き分けた第2戦・ウルグアイ戦でも明らかだった。初戦・チリ戦で0-4の惨敗を喫した際、ゴールマウスに立った大迫も「永嗣さんはみんなに与える安心感が違う」と話したが、そこが数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験がなせる業なのだろう。

 ただ、川島の方も「敬介は普通の日本人にはない身体の強さを持っているし、技術的にも高い。気持ちもメンタル的にもいいものがある。しかも19歳ですからね。僕が19歳だった時よりどう考えても技術的にしっかりしている。ホントに可能性ありますよね」と、その将来に大きな期待を寄せる。極めてポテンシャルの高い若手も加えながら、幅広い年代で競争させていこうという森保監督の姿勢が鮮明になったのは間違いない。

 こうした中、2次予選がスタート。9月の初戦・ミャンマー戦(ヤンゴン)から11月のキルギス戦(ビシュケク)までの前半戦4試合でゴールを守ったのは権田だった。6月の時点ではシュミットの方が序列的に上と目されたが、やはりアジアカップの経験値やポルティモネンセ2年目を迎えて出場機会が少しずつ増えてきた権田の方がベターだという判断に至ったのだろう。

 よりリスクを回避するためには川島という選択肢もあっただろうが、川島は2シーズン目に突入したストラスブールで依然として出場機会がなく、試合勘という意味でもやや不安があった。大迫は五輪代表優先という観点もあり、2次予選は招集見送りとなっていて、当面は権田を中心に戦っていく決意を固めた様子だ。
 
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