左腕には日本語のタトゥーが刻まれている
日本に馴染もうとする意識も高く、来日約半年の時点で夫婦揃って日本が、仙台が気に入ったと言っていた。それは左腕に刻まれている「幸運」「忠誠」のタトゥーからも分かるだろう。
最後に昨季S・マテにインタビューした際に印象に残った言葉を紹介しよう。それは「自分を知ってもらいたいという気持ちはない。チームの勝利が一番」だ。謙虚、真面目、協力的で、インタビューの誌面で使用するカットを撮影する際は、練習後にもかかわらず、全身ユニホームを着てくれた。クラブハウスの道を挟んだ反対側にある練習場まで、通訳の運転する車で来たのはスパイクまで履いてくれていたから。もちろんシートベルトをきちんと締めて。
中断によりプレーが見れないのは残念だが、再開後にどんなプレーを見せてくれるだろうか。ピッチでは熱い、ピッチ外では温和なパフォーマンスに期待したい。
文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)