「ジダンがブラックバーンにいるところなんて……」
なんとも信じがたいジダンの獲得プランを明かしたシアラー。そんなかつての相棒の言葉に、「本当に狙っていたの?」と驚きを隠さなかったサットンは、こう話している。
「ジダンがブラックバーンにいるところなんて想像なんかできやしない……。僕はレイ(・ハーフォード。ダルグリッシュ退任後の監督)に『壊れてなければ修正の必要はない』なんて言われていたよ。
それで結局、その夏はマティー・ホームズとアダム・リードを補強していた。けど、僕が思うにあの時からすでに終わりに向かっていたんだ。きっとジャック(オーナー)は、あの時に(資金を)費やさなかったのを後悔しているはずだ」
「ジダンがブラックバーンにいるところなんて想像なんかできやしない……。僕はレイ(・ハーフォード。ダルグリッシュ退任後の監督)に『壊れてなければ修正の必要はない』なんて言われていたよ。
それで結局、その夏はマティー・ホームズとアダム・リードを補強していた。けど、僕が思うにあの時からすでに終わりに向かっていたんだ。きっとジャック(オーナー)は、あの時に(資金を)費やさなかったのを後悔しているはずだ」
内情を赤裸々に告白した二人だが、当時の経験は今も彼らにとって、かけがえのないものとなっているようだ。シアラーとサットンは口を揃えて「あれは大きな成果だった」と振り返った。
「僕はいま、『マジでありがとうございます!』と思っているよ(笑)。多くは勝てなかったが、少なくともプレミアリーグを優勝したんだからね。ケニーが原動力であり、彼にリーグを勝てるだけの補強をするための資金をジャックが与えた。それは本当に理想的だった。2部にいたチームがわずか4年で優勝だなんて本当に驚異的だ」(シアラー)
「当時の僕は自分のしたことで感慨に浸ってなんかいなかった。だけど、25年が経って、それが信じられないほどの功績だったと考えるようになった。今では当時を知るファンの多くを失ってしまったけどね」(サットン)
現在、ブラックバーンは、イングランド2部で10位と8年ぶりのトップリーグ昇格が望み薄な順位に甘んじている。かつての古豪がその輝きを取り戻す日は訪れるのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部