“サイドから揺さぶり岡崎で仕留める”形を実現したい。
ヨルダンからゴールを奪っての1点差負けなら、日本は無条件で2位通過。相手の勢いを消す意味でも、先手を取れるかは最大のポイントになる。
その点では、厳しいマークに遭ったイラク戦で沈黙した岡崎の“逆襲”に期待したい。「今年は有言実行」を目標に「アジアカップでは1トップとしてゴールにこだわりたい」と、国内合宿から繰り返しそう言ってきたストライカーの真価が、この一戦で問われるだろう。パレスチナ戦以上にイラク戦のほうが左右から上がるクロスの質は高かったので、ヨルダン戦で“サイドから揺さぶり、岡崎で仕留める”形が実現できれば、チームにとっても理想的な展開になる。
イラク戦で左太ももを負傷した今野が治療に専念中の中盤では、展開次第で柴崎に出番があるかもしれない。こうした国際舞台では、ピッチに立ってこそ得られるものがあるはずで、代表歴の浅い選手に経験を積ませられるシチュエーションを作るためには、なにより複数のゴールが不可欠だ。イラク戦のように決めるべきところで決め切れず、相手を仕留められないようだと……。決勝トーナメントに向け、“テストの場”を設けられなくなる。
正直、恐れることなどない。グループリーグ最大の強敵と目されたイラクの実力も、吉田に言わせれば「あまりクオリティが高いとは思わなかった」というものだ。そのイラクとほぼ互角だったヨルダンに内容で劣るようなら、今の日本代表は所詮その程度のチームだったということだろう。
パレスチナは、2013年3月のワールドカップ予選で日本から決勝点を決めた得点源のハイエルが体調不良で欠場の見込み。そうなれば、求められるのは横綱相撲──。ヨルダンが立ち直れないほどの、圧倒的なスコアで力の差を見せつけたい。
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
その点では、厳しいマークに遭ったイラク戦で沈黙した岡崎の“逆襲”に期待したい。「今年は有言実行」を目標に「アジアカップでは1トップとしてゴールにこだわりたい」と、国内合宿から繰り返しそう言ってきたストライカーの真価が、この一戦で問われるだろう。パレスチナ戦以上にイラク戦のほうが左右から上がるクロスの質は高かったので、ヨルダン戦で“サイドから揺さぶり、岡崎で仕留める”形が実現できれば、チームにとっても理想的な展開になる。
イラク戦で左太ももを負傷した今野が治療に専念中の中盤では、展開次第で柴崎に出番があるかもしれない。こうした国際舞台では、ピッチに立ってこそ得られるものがあるはずで、代表歴の浅い選手に経験を積ませられるシチュエーションを作るためには、なにより複数のゴールが不可欠だ。イラク戦のように決めるべきところで決め切れず、相手を仕留められないようだと……。決勝トーナメントに向け、“テストの場”を設けられなくなる。
正直、恐れることなどない。グループリーグ最大の強敵と目されたイラクの実力も、吉田に言わせれば「あまりクオリティが高いとは思わなかった」というものだ。そのイラクとほぼ互角だったヨルダンに内容で劣るようなら、今の日本代表は所詮その程度のチームだったということだろう。
パレスチナは、2013年3月のワールドカップ予選で日本から決勝点を決めた得点源のハイエルが体調不良で欠場の見込み。そうなれば、求められるのは横綱相撲──。ヨルダンが立ち直れないほどの、圧倒的なスコアで力の差を見せつけたい。
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト)